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#今日のソーシャル 6月のまとめ

PublicMindが日々収集しているソーシャルグッド情報をTwitterで公開している #今日のソーシャル  
6月のまとめをお送りします。

■障害者雇用に関する国の動き

6月は障害者雇用に関する厚労省の動きが相次いで報道されました。
障害者が希望する仕事に就けるようにする「就労選択支援の導入」

障害者のグループホームを「日常生活の支援」に加え、自立に向けた「一人暮らしへの支援」も定義に加える動きがあります。

一定規模以上の企業に求められる障害者雇用の法定雇用率について「短時間勤務の人も0.5人として算定する方針」がでています。多様な働き方の波は障害者雇用にも来ています。

障害者を雇用しようとしても、経験がない企業にとってはハードルが高い状況を受け、橋渡し役となる人材養成も検討されています。

障害者就労の環境をよくする工夫

例えば埼玉県庁内にある障害者が運営する店舗は、売上減少で閉店の危機に。しかし、食品小売に頼らない新たな事業に取り組むといった工夫を進めています。

長崎県大村市の障害者就労施設がつくるスイーツについて、産業支援センターの担当者が美味しさに惚れ込んで営業活動を展開し、大手百貨店での販売に辿り着いたという事例もありました。

各施設の工夫、支援担当者個々の努力の一方で、例えば静岡県は障害者就労施設からの物品・役務の調達について数値目標を掲げる取組をしています。

また、宮城県では自治体のみならず企業も一緒に「障害者の工賃アップを目指した官民応援団」が立ち上がっています。

障害者雇用・就労を応援する気持ちを持つ方は多いです。障害者就労の各施設や個々人による「点」の支援だけでなく、自治体や企業連合など「面」での支援も合わせることでチカラは大きくなるのではないかと感じています。

伝統技術を守る工夫

地域の伝統技術を守り、さらなる発展を目指す活動が全国で行われていますが、身近にいる地元の子ども達への教育や伝承も一つです。

岡山県真庭市では地域に伝わる漆器を実際に作ってもらう体験授業が行われています。

石川県輪島市では、100年以上使える輪島塗食器の補修作業を中学生に体験してもらっています。

愛知県豊川市では、特別支援学校で地域に伝わる石見神楽に使われる衣装の作り方を教えています。

伝統技術を取り巻く環境

こうした伝統技術を持った工芸品について、CCCマーケティングの調査結果が興味深いです。経済産業省が指定する伝統工芸品は現在237品目ありますが、その多くの認知度は約20~30%。最も購入されていたのは伊万里焼・有田焼ですが約15%にとどまります。

全国規模のアンケートではありますが、やはり「知ってもらうこと」から始める必要性を改めて感じます。
その点で言うと、群馬県桐生市に作られた伝統工芸の体験施設はBS日テレの番組「ニッポンの神業ミュージアム」と連動することで「知ってもらう」というハードルを下げることに成功しているように思います。

また、地域で活躍するスポーツクラブとの連携も知ってもらう大きなきっかけになります。Jリーグのアビスパ福岡では選手が絵付けした伝統工芸品をオリジナルグッズとして展示・抽選販売を行っています。さらにその売り上げは子どもたちへの試合招待などにつかっており、素敵な取組だと思います。

ギフテッド(アドバンスト・ラーナ―)向けメディア

突出した才能がある一方で、バランスが取れずに苦手を抱える子供たち、ギフテッド(アドバンスト・ラーナ―)に対する情報も増えてきました。
元テレビ東京アナウンサーの赤平大さんは、ギフテッドや発達障害支援をする方々向けの動画メディアincluvox〜インクルボックス〜を立ち上げられています。

ソーシャルグッドの応援の仕方

今月も様々なソーシャルグッドな取り組みを紹介してきましたが、関心のある分野については「応援したい」という方も多いかもしれません。

一時的ではない継続的な寄付や支援、無理なく継続できる支援の仕方は参考になると思って常に注目しています。

例えば、国際協力のNGO法人シャプラニール 市民による海外協力の会は、6月12日の児童労働反対世界デーに合わせたキャンペーンを「ブックオフ」と共に取り組んでいます。
応援したい人は、「不要になったおもちゃをブックオフに届けることで支援につなげられる」という無理のないやり方がとても良いと思いました。

また昨今よく耳にするフードロス削減のために、賞味期限が近いなど破棄せざるを得ない食品が「不定期に届く」というサブスクサービスです。
フードロス削減が目的なので、必ずしも定期ではない「不定期」便にしてしまうという割り切り方が面白いです。

社会課題解決に取り組む団体へのサブスク型の支援アプリもリリースされています。

6月の最も見ていただいたtweet

最後に、6月に最もインプレッション・エンゲージメントが多かったTweetをご紹介します。

スポーツクラブはチームや選手を応援するファンも多く、ソーシャルグッドに取り組むときにスポーツクラブとの連携は認知度拡大につながるよいチャンスかもしれませんね。

来月も引き続き #今日のソーシャル  で発信を続けていきます。

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