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くつ下はこだわりのいたずら

可愛くて、ちょっとふざけたデザインのくつ下が好き。

クマが柴犬を散歩させてる絵とか
クマがアルパカを散歩させている絵

五本指ソックスなら、
親指から小指まで12345って数字が描いてあったり
父母息子娘犬の絵が描いてあったり。

くるぶしまでのくつ下だからこそ、
洋服のデザインに関係なく好きな柄を履けるのが良い。

靴を脱がない限り、誰も私のくつ下を見ることはない。

そう思って、お気に入りのくつ下屋さんで
ちょっと変わったデザインばかり買っていた。


まさかこのくつ下が異世代交流のきっかけになるとは思っていなかった。


🧦🧦🧦


私は以前、スーパーマーケットでアルバイトをしていた。

スーパーのアルバイトにも色んな部門があって、
レジはもちろん、精肉や青果、鮮魚、その他の冷蔵もの、日用品やお菓子など複数に分かれている。

基本的に夕方から夜のシフトは学生がメインだし、
年が近い学生同士でさえ、作業場が異なるため交流がなかった。

言葉を交わすタイミングといえば、
挨拶と、お客さんから聞かれた商品の在庫確認くらい

私はその距離感が心地よくて気に入っていたし、
他の学生アルバイトさんも、そういうタイプが多かったと思う。
聞いたことないから分からんけど。


そんな環境で、よく私はくつ下を褒められた。
親世代やそれ以上であろうパートさんに。

主婦のパートさんたちは、驚くほど仲良くなるのが早い。
でも、学生にも積極的に話しかけてくれるパートさんは意外といない。
共通の話題が少ないし、年が近い人よりも気を遣うから当たり前だ。

だから、私のくつ下はかなり取っ付きやすい話題だったに違いない。

オモシロ可愛い柄だと、かわいいって褒めてもらえるし
5本指ソックスだと、かわいいデザインもあるのね!とか
履き心地いいの?とか言ってもらえる。

私はすかさず、ありがとうございます!とお礼を言い、
5本指、足が冷えないし疲れにくいです!と宣伝する。


別にそれで顔見知りになるわけでも、
名前を覚えるわけでもないんだけど
なんか、いいなぁと思う。


程よい距離感。
時々交わす言葉はポジティブなもの。

そしてなにより、くつ下が褒められるということ。

自分だけのささやかな楽しみ、いたずら心を褒められた気分になる。

これからは、可愛いくつ下を履いている人がいたら絶対に言うのだ。
くつ下、かわいいですねって。

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