PUKO

作家志望のPUKOです。 いろいろなことにチャレンジするのが好きです。 小説も、そのひ…

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作家志望のPUKOです。 いろいろなことにチャレンジするのが好きです。 小説も、そのひとつ。頭の中で登場人物たちが普通に生活している状況をアウトプットしています。 ジャンル問わず書いていきたい。これも私のチャレンジです。 渋滞気味の私の頭の中を見てみて下さい。

最近の記事

私は普通の宇宙人 2

水の中のもの 着替えが終わり、事務所でお母さんは散々言いたいことを言った。 私は途中で眠くなったらしく、ソファーで寝ていた。 ソファーで寝ている時、夢を見た。 さっきのプールの中みたいだったけど、何か少し違う。 私は潜っていて水の底を歩いている。足元は砂地で、歩くと砂が水の中に舞い上がる。我に戻ると、息が苦しくないことに驚いた。しかし、なぜか不思議とは思わず、すんなりそのことを受け入れられていた。 砂地の水の中を歩いていると、街にでた。 そこには光がなく暗かったが、よく見

    • 「AITO(アイト) 私だけの愛人(ヒト)」

      今朝、大きな荷物が届いた。 中身はわかっている。 待ちに待った、最新のヒューマノイド2070。 今回は、メチャクチャカスタマイズしているから、絶対に間違いないものだと、かなり期待している。 ヒューマノイドはもう何台目だろう…… 4台?自分で購入するのは3台目かな…… この30年で、凄まじい開発スピードだ。 かつて私もそこにいた。初代ヒューマノイドを開発していた一人だ。 もう遠い昔…… 私の元に来るロボたちは、なぜか不具合が多く、修理不能になってしまい悲しいお別れをしなければい

      • 50年生きて、50年生きる

        「人生100年時代」なんて簡単にいうけど、気づけば、もうすでに50年生きてしまった。 100年間も生きるつもりなどなくこの50年を過ごしてしまったが、100年生きるのか?生きないのか?その心構えさえ、未だない。 この「人生100年時代」というフレーズはずいぶん前からもちろん私の耳にも入っていて、「備えなきゃなぁー」 とは思っているけど、 「何を?」「どうやって?」っと無駄に考えるだけで、路頭に迷っていた。 こらから先の50年を考えてみよううと思い立ち、考えるにあたりまず

        • 「したい」ことができない人

          #創作大賞2023 #エッセイ部門 私はよく相談をされる。 相手は相談しているつもりではなくて、 ただ愚痴を言っているだけかも知れないけど、 「〇〇したいんだけど出来ないんだよねー」こんな感じで話が始まるとつい 「えーどうして⁈」と深掘りしてしまう癖がそうさせるようだ。 相談(愚痴⁈)内容で多いのは、 「〇〇したいけど、どうしたら良いかわからない。」 というもの。 「したい」のにできない人の相談はこのような内容。 SNSを始めたいが怖い気がして始められない 副業を始

        私は普通の宇宙人 2

          独立特区 「子育区」

          #創作大賞2023 #オールカテゴリ部門 子供不要問題 2030年、いよいよ少子化に歯止めが効かなくなってきた。 それだけではなく、子供や親にさまざまな精神疾患が急増している。 学校現場では不登校者も毎年のように増加し、策は打つものの効果は現れず、どの学校も教室はいつもがらんとしていた。 フリースクールやネットの学校も認可校が増えたことにより一切、学校に通わなくても卒業資格がもらえるようになってきたが、このことにより「義務教育」の意味はなくなりつつあるような状態だ

          独立特区 「子育区」

          片付け屋 捨子

          #創作大賞2023 #お仕事小説部門  第1章 私の名前は、片付け屋 捨子 「片付け屋」は職業で会社名。 「社長さんが、『捨子』さんだなんて面白いですね!」 とお客様にいつも言われ、笑ってやり過ごすが、これは本名だ。 そして、社長をしている。 なぜ、こんな名前になったかは、おいおいお話しする。 会社は前社長から引き継ぎ、私の代になって2年が過ぎた。 「片付け屋」とは言わば廃品回収屋だ。 まぁ、言わば現代の「何でも屋」ところだろうか… 「片付け屋」と言う職業柄、お客

          片付け屋 捨子

          ケチの遺伝子【忘れ去られた自己肯定感】 5

          美鈴5 それから毎朝、掃除をした。 感謝の気持ちで掃除をした。 そう、辞めさせられずに済んでいるのだ。 もう、入社して五年が経った。 私は安心だったらしく、 奥さんから見張られるようなことはすぐに無くなった。 私みたいなのが、社長さんにみそめられるわけがないと、分かっていたので、奥さんから見張られなくなって正直、ホッとした。 入社2日目のあの日以降、社長さんに褒められることはほとんどなかった。 杉本さんには「ありがとう」と言っても、私は言われない。 【まぁしょうがない

          ケチの遺伝子【忘れ去られた自己肯定感】 5

          ケチの遺伝子【忘れ去られた自己肯定感】 4

          美鈴4 下を向きながら、 独り言が頭の中でぐるぐるしていた。 【あーぁ、終わったー、短い命だったなー、どうしようかなー、お母さんになんて言おう、受かったって言った時、良かったねって言ってくれたのになぁー、あーぁ、1日しか働けなかったなぁー、お母さんを悲しませたくなかったなぁー、バイトしなきゃだなぁー、また面接するのかなー、嫌だなー……】 「美鈴さん、美鈴さん!」 私を呼ぶ声にハッと我に帰り顔をあげると、 社長さんが笑顔で、信じられないことを言った。 「いやー感心感心、

          ケチの遺伝子【忘れ去られた自己肯定感】 4

          ケチの遺伝子【忘れ去られた自己肯定感】 3

          美鈴3 私は、高校まで行かせてもらった。 商業高校だ。 通学に自転車で40分かかる。 私はこの時間が好きだった。 歌を歌ったり、ドラマの感想をあれこれ言ってみたり、クラスメイトの真似をしてみたり…… 好き勝手なことを言っても、風が全部消してくれる、そんな気がしていた。 考えてみたら、この頃から独り言が頭の中でぐるぐる巡っていたのかもしれない。 それなのに、学校でのことはあまり記憶がない。 ここでも透明人間だったようだ。 中学もそうだったが、 高校の制服も誰かのお下が

          ケチの遺伝子【忘れ去られた自己肯定感】 3

          ケチの遺伝子【忘れ去られた自己肯定感】 2

          美鈴2 子供の頃、買ってもらえなかったなー、 なんにも…… 私って、透明人間なのかも、って思ってた。 誰も私に興味がない。 親も兄も友達も先生も…… 親は忙しかった。 父は小さな印刷会社に勤めていたそうだがあまり知らない。 母は病院で清掃の仕事をしていた。 母は体が小さかった。私も下の子もそこは似ている。 父がいつからいないのかよく分からないが、 中学の頃には帰ってこなくなっていたと思う。 まだ家にいた頃の記憶はあるが、 黙って夕飯を食べるとさっさと寝ていたと思う。

          ケチの遺伝子【忘れ去られた自己肯定感】 2

          ケチの遺伝子【忘れ去られた自己肯定感】 1

          美鈴1 私は美鈴。 私は自分で言うのもなんだが、 かなりケチだ。 だって節約しなきゃ生きていけないもん。 派手にするのは嫌い。 化粧なんて絶対したくない。 洋服は割引のものを探す。 地味な色が一番いい。 だって合わせるのを悩まなくて済むでしょ。地味な色はたくさん作ってるから、 売れ残る事が多い気がしてる。 だから私には丁度いいんだ。 助かるー。 最近半額で買ったグレーのブラウス。 ボタンの回りが金色なのよねー。 少し派手。 この前会社に着て行ったら、 チラチラ見られ

          ケチの遺伝子【忘れ去られた自己肯定感】 1

          私は普通の宇宙人 1

          #創作大賞2023 #漫画原作部門 突然能力を解放することになっちゃった。 それは、私のヘンテコな能力を、 普通に受け入れてくれる場所が見つかったから…… みんな一緒……じゃなかった! 私は、物心ついた頃から普通とは少し違う変わった子供だった。 他の人が考えていることが急に頭に浮かんで、それをポロッと口走ってしまってその場の空気を悪くしたり…… ドラマの予告を見ているかのように先の展開がわかってしまって、それを偉そうに言うものだからキレられたり、ムカつかれたり…… 事

          私は普通の宇宙人 1