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イオン・トゥ・イオンのすすめ

まだ『定額制夫の「こづかい万歳」』の話をするぞ。

この漫画は、配信サイトでちょっとずつ読むぶんには「こういうライフハックもあるのだな」くらいにしか思わんが、単行本を買ってまとめて読むと、いろんな感情が渦巻いて、思わず声に出して「うわぁ……」と言いたくなる。

この感覚についてはすでにネット上に書かれている先人がたくさんおられるが、なんというか、「うわぁ……」という感想なのである。

というのも、前回で触れたステーションバーのように、自分もかつてやっていたような貧乏ライフハックがいきなり出てくるので、ここに登場する人たちを無邪気に嘲笑できず、かといって、これを何年も続けるの、この人……?とも思ってしまい、肯定も否定もしきれないモヤモヤを抱えてしまうのです。なのに読むのをやめられねえ。なんだこれ。

そうこうしていたら、またも作中にパワーワードが飛び出してきた。

「イオン・トゥ・イオン」。

簡単にいえば、イオンモールのはしごです。広大なイオンモールの建物内は、歩いているだけでも運動になるので、ダイエットに適している。屋内なので雨の心配もなく、トイレは無数にあり、店舗がいくつもあるので景色に飽きることもない。

さらに、埼玉県はイオンの密集率が全国で第4位であり、特に越谷レイクタウンは日本最大のショッピングモールで、東京ドーム5個ぶんの広さを誇るという。越谷レイクタウンで1日を過ごすもよし、いくつかのイオンモールを渡り歩くもよし。

でもって、何を隠そうわたくし、ステーションバーと同様に、これもよくやっていました。いや、過去形ではなく、今でもたまにやります。

関西だと、イオンモールKYOTOからイオンモール五条は歩いて行けない距離でもないのでウォーキングにおすすめ。もうちょっと頑張れば、イオンモール桂川へも行ける。

イオンモール桂川はもはや「国」といえるほどのクソデカイオンであり、なぜかソファの種類が他のイオンよりも多く、どこの会議室やねんというくらい豪華なものもあるので、歩き疲れた時の休憩所として最適。JR桂川駅に直結しているので帰りも安心。

イオンモールKYOTOとイオン京都洛南店もまた、程よく運動ができる距離の開きかたをしていますね。

このあたりは銭湯の密集地であり、廃業する予定だったところを当時20代の湊三次郎さんが経営を受け継いで人気店に立て直した梅湯、映画のロケ地にもなった昭和レトロを味わえる日の出湯、共にめっちゃ広い旭湯と洛陽湯、などがあるので、こちらも歩き疲れた時にすぐに汗を流せるのでおすすめ。

イオン京都洛南店からスタートして、イオンモールKYOTOでひと休み、梅湯をゴールとするコース。

イオンモールKYOTOからスタートして、東寺に寄りつつ、旭湯、あるいは京都洛南店の近くにある船戸湯に入浴後、ゴールの京都洛南店のフードコートの横浜中華料理店で、近畿では珍しいサンマーメンを食すコース。

どちらをゴールにしても楽しめるし、どちらも駅からそこまで遠くないので、あまり時間を気にせずにのんびりできる。

京都だとそんな感じですが、大阪府内でのおすすめは、あまりウォーキングにはならないと思いますが、イオンモール茨木とイオンモール大日ですね。

どちらもモノレール駅の近くにあるので移動がしやすく、どちらも映画館があり、茨木は月曜日、大日は水曜日がサービスデーとなっており、1100円で鑑賞できます。自分は大抵の映画はこのどちらかか、社割が使える梅田ブルク7で観ている。

モノレール駅の近くと書きましたが、大阪モノレールはほとんどの駅で構内の机と電源が使えるので、スマホの充電および軽作業ができるのがありがたい。このnoteも、かなりの割合でモノレール駅の机で書いていたりする。

なおかつ、南茨木駅は改札内にセブンイレブンがあるのでステーションバーもできるぞ。ただ、机が対面式なのでちょっと恥ずかしいけどな……。

完全に余談ですが、沢良宜駅の本棚に大量の1999年ごろのフールズメイトとSHOXXを置いて行ったの誰だよ……。俺得じゃねえか、ありがとう。おかげで、MALICE MIZER脱退直後のGACKTさんのロングインタビュー記事が読めたぜ。

さて、大日駅は地下鉄谷町線にも通じており、千林大宮駅まで行って、大阪北部で屈指の知名度を誇るクソデカ銭湯の神徳温泉に行くのも乙なものである。

映画を観た後に湯に浸かるのも良いが、観る前に浸かるのが実に優雅だ。まだ陽があるうちの入浴は最高だぞ。

しかも、神徳温泉は朝の6時から開いている。そこそこ地元から遠いので、私はやったことがないが、午前中だけで銭湯と映画のコンポをこなしてしまうという、充実した休日を送ることも可能だ。

また、神徳温泉のある千林商店街はダイエーの創業地であり、今でもたくさんの飲食店や雑貨店が建ち並んでいるので、湯上がりの散策も楽しい。

……などということを饒舌に書いている自分に、今まさに「うわぁ……」となっていますが、皆様もいかがでしょうか、イオン・トゥ・イオン。ステーションバーに比べれば健康的な感じがしますし……。

まあ、作中では、イオンの近くの歩道橋に立って夜景を見ながら缶ビールを呑む「イオン飲み」も紹介されていますが……。それ昔、イオンモール堺鉄砲町でやったことあるわ……。裏が川だし、なんかいい感じなんだよなあ……。うわぁ……。

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