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ぷらぷらり日記 2024.5.13 京都市伏見区

そうだ、京都に行こう。

と思い立つことはそう珍しくはなく、実際に住んでいるところがほとんど京都なのでわりといつでも行けるのですが、京都市の南端である伏見区に関しては、少し遠いこともあり、あまり行くことがありません。

昔はこのあたりに友人が住んでいたので、京都駅から車で送り迎えしてくれたりしたのですが、とんとご無沙汰。しかし、なんか今日は、伏見区に行こうという気になった。いきなり思い出した、伏見区には確か城があったはずだと。

みんなここに来る前に稲荷大社で狐に化かされるのか?

というわけで、伏見城のある桃山御陵へ。来たものの、ガラッガラだぞ……?駐車場にとまっている車は1台のみ。もしかして定休日か?あるいはもう門仕舞いの時間が過ぎたか?でもまだ、昼の2時台なのですが……。

雨が上がったばかりとはいえ、いちおう観光地のはずなのだが。二条城は手前の歩道までチケット待ちの列が溢れかえっているというのに、この人気の差はなんなんだ。

悪くないと思うんだがなあ。

ほとんど貸切状態で、どーんと伏見城である。いちおう、地元の人っぽいおじいさんと、数人の外国人観光者はいたので、別に定休日ではないらしい。

ただ、城の近くに行くと落石の恐れがあって危険なので、あくまで遠くから見てくださいとの注意書きがあり。たいていの城は有料で内部に入れることになっていますが、伏見城は残念ながら不可。ちなみにこの城は本物ではなく、後から造られた模擬の天守。まあ、模擬とはいて、遠くから見ても荘厳な雰囲気は味わえます。

この一帯を除けば、あとはふつうの地元の方々に向けたクソデカ公園なので、特筆することはない。駅からそんなに遠くないし、駐車場も広いし、もうちょっと盛り上げれば街興しの一環となるのでは?

などといらんことを考えてしまいましたが、その発想は半世紀前にはすでにあったらしく、もともとはここは、伏見桃山城キャッスルランドという、近鉄が運営していた遊園地だったのだそうで。

去年に訪れた神戸のデカパトス(長期休業中)に似た侘しさがある。

厄は去年で落としたと思うので……。

御香宮神社。読みは「ごこうのみやじんじゃ」あるいは「ごこうぐうじんじゃ」で、別にどちらで読んでも間違いではないそうです。

厄年が書かれていましたが……。個人的には、去年がそれだったと思うんだよなあ。去年は本当にいいことがなかった。なので、今年に入ってからの出来事が、楽しいことだらけに感じる。

新しめの店が多そう。

御香宮神社から駅前の巨大な鳥居を潜り抜けると、その向こうには伏見区屈指のクソデカ商店街が。

名水で知られる伏見区だけあって、酒屋や喫茶店が多い。昔ながらの店舗とチェーン店が入り組み、非常に活気のある街並みですが、いちばん手前の線路ガード下の一帯だけは静か。

それもそのはずで、この区画のみ、完全に夜の大人のためのお店だらけの、濃ゆい雰囲気になっている。ガード下にあるというのがなんとなくエモい。57歳くらいになったら行ってみようと思う。

1994~1996年に今の状態に整備したらしい。わりと最近だ。

ずんずん進んでいくと、今度は、みんな大好きな坂本竜馬さんとおりょうさんの縁の地である竜馬通り。やはり、伏見観光の鉄板といえば、稲荷大社と竜馬さんである。

伏見城も忘れないでいてほしいが。模擬の城であれど、尼崎城みたいに内部をオシャレにして入りやすくすれば再興の兆しはあると……いつまで伏見城のことを考えとるんだ。

竜馬さんが襲撃を受けた寺田屋。本物は焼失しているので、これは模擬の寺田屋。

あえて人気のないところを撮っていますが、この向かいにはアホほど観光客の方々がいらっしゃいます。タピオカを飲みながら歩く若者を43兆年ぶりに見た。

真向かいは黄桜酒造の本社。

黄桜カッパカントリー。入場無料で博物館が見学できる……のですが、どうも午後2時から午後5時までの間はいったん閉門するという、ラーメン屋みたいな営業スタイルのようで、あいにく入れませんでした。

オシャレな外装。

この近くには新地湯という渋すぎる銭湯があるのですが、月曜定休なので、逆方向へと歩いていきました。

観光地から少し離れたふつうの住宅地の中にある銭湯、鞍馬湯。改装されて綺麗になっているようで、期待が高まる……、のだけど、ここも月曜定休なのだそうだ。月曜定休の銭湯って多いんだよな。

桃山御陵のあたりには風呂屋町という地名のところもあって、かつては多くの銭湯が軒を連ねたという。しかし、今でも健在なのはこの鞍馬湯のみ。少し前までは菊湯というところも週3で営業されていたそうですが、2021年10月で閉店。

昭和くささはあまりないが、ところどころ年季が入っている。いつから営業されているのだろう。

仕方がないので住宅地をとぼとぼ歩きつつ、鶴の湯へ。ここは銭湯を覚えたての頃に行ったことがあり、5年ぶりくらいの来訪。

かなり入り組んだ路地にあり、なおかつ玄関口が通りに面していない。建物そのものも銭湯っぽくない。

しかし、いかにもな京都の街並みを見た後だと、逆にこの素っ気なさは落ち着くかもしれない。

浴室の広さ自体は平均的ですが、2階があるのでかなり広く感じます。2階のサウナは銭湯としてはかなり広く、余裕で10人以上を収容できる。ただ、扉がかなり小さく、サウナ室の表記もないので、初見だとどこにあるのかわかりづらいかも。

そして、伏見の名水を注ぎ込んだ水風呂は広くて深い。水あたりが柔らかく、水風呂が苦手な人でもきつく感じることなく入れると思います。

すぐそばにはベンチがあるほか、数人が使える洗い場、まあまあの広さの露天スペースもあるため、ととのいスポットは充分に用意されている。配置は違うが、図ってか図らずか2階が完全にサウナー向けの造りになっているところは、生野区の矢柄温泉っぽい。

近くのラーメン大中の看板がぶら下がっている。

おまけ。フルーツショップ跡。商店街の最も手前の角という好立地なのにダメだったのか。

ただ、近くにあるラーメン屋の看板が掛かっており、シャッターにもラーメン屋の貼り紙があるので、もしかしたら関係者で、フルーツショップはやめたがラーメン屋はやっているということなのかもしれない。

観光客の宿泊税で造られたという。

おまけ2。寺田屋のすぐ近くにある市民公園。ごくふつうの公園ですが、トイレがやたらかっこいい。

電飾を落としているのが良い。
本当の意味でのファミリー感がある。

おまけ3。伏見区はコンビニも風情がある。ローソンもファミマも渋い。

これくらいのほうがいい。

おまけ4。大阪のスーパー玉出はパチンコ屋みたいなスーパーとして有名だが、ここはスーパーみたいなパチンコ屋。地味とまではいかないが、装飾が少なくシンプルな外観が好き。

今のパチンコ屋の多くはアニメキャラが密集していて派手だったり、パチンコ屋感をなくそうとしてホテルみたいなオシャレな外壁にしているが、パチンコ屋はあくまでパチンコ屋らしくあってほしい。

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