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皆、耳鼻科をとうとう笑わせたぞ

誰に問いかけとんねん。というタイトルだが、皆様やりました。
何かと耳鼻科に縁がある僕。

僕を知らない人は僕の顔を想像して欲しい。知っている人は一旦、一番カッコ良かった美化された僕を思い出してほしい。知らない人はその想像した顔に付いている鼻の2倍の大きさの鼻を僕は持っている。動物園で生まれたての象を見に行った時に、その象が僕に向かって降伏のポーズをとるくらいには鼻が大きい。

このことからなのか僕は何かと耳鼻科に縁があった。以前の「喉爆発のエピソード」で耳鼻科にお世話になってから約1か月が経った昨日、都内の耳鼻科に行ってきた。別に体調が悪かったわけではないが、もうすぐ始まる演劇のためにも鼻の通りを良くしときたかったのだ。予定の合間を縫って耳鼻科を訪れた。平日の9時半はガラガラですぐ受診させてもらえた。診察室をくぐり、お医者さんに上記の要件に加えてこんなことを伝えてみた。

「僕は地元の耳鼻科で以前、『君は一般の人の3分の2ほどしか息を吸えてない、手術した方が良いかもしれない』と言われたくらいなのですが」

こう伝えた。全部事実である。出口(鼻の穴。細菌からしたら入口)は誰よりも大きいくせにこう耳鼻科に言われて「なんてずるいんだ」なんて思った記憶がある。他の人たちは地球の酸素をたらふく吸っていて、僕だけ吸える空気が少ないとは、いつも以上にハァハァして過ごしたろか!


そう思ってると東京の女院長は鼻をまじまじと覗いて、あ~これ「鼻茸」ですね。
「はなたけ??」となった僕は素直に何ですかと聞いてみた。詳しく知りたい人は調べてもらえればいいのだが、簡単に言うと鼻の中のできものみたいなものである。大抵の人ができても気づかずに死んでいくくらいのものらしい。ただ、一度出てきたものは出たままらしい。「早く言ってよ~~」という謎の悔しさを味わっていると女院長が「私も多分右の鼻に出来てる気がするんですよ。それくらいのものなんです。自分で見ることもできないので見たことないのですけどね、、」
あ、耳鼻科の先生は他の耳鼻科に罹ることはプライドに影響するのか?なんて思った。

女院長:「なので、手術するほどのものじゃないですね。」
僕:「あ、そうなんですね。これから仲良く共に生きていきます。」

結婚式前夜の義理の父に言う言葉みたいなのを放つと、耳鼻科の先生はフフフと笑った。医者の笑う姿をあまり見ることもないので何だか嬉しかった。

いつも怖い様子の銀色の器具たちがいつもより柔らかそうに見えた。

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