KANさんのライブ
KANさんのライブ、思い返すと他のひとの(普通の)ライブとは違う部分が随所にあった。
入場時
スマホが普及する前は入場時に手荷物チェック(カメラ等を持ち込んでないか)することが普通だったんだけど、KANさんのライブで入場するとき、スタッフの人がスーツを着てた上に、「録音、撮影はご遠慮ください」と声をかけるだけで手荷物チェックはしてなくて、さすがファンの人の紳士淑女的な振る舞いを信頼してるんだ、と感動した。
(スマホの時代になって、手荷物チェックという流れもなくなったけど)
バンドライブツアー
開演前アナウンス
いわゆる「撮影、録音、録画などはご遠慮ください」というものなのだけど、そのアナウンスで
「カメラ付き携帯電話、携帯付きカメラ電話、スマホ、スマヘ、8ミリカメラ、などを使用しての~」
とわざわざ変なアナウンスを流して、開演前にひと笑い。
開演
ツアーによるんだけど、オープニングから一工夫あることが多い。
「開演前のBGMが絞られて会場が暗くなって、メンバーが出てきて一斉に音を出してスタート」なんていう普通のものじゃない。
何回かあったのは、開演前BGMが間奏のところでビートが大きくなっていって、ドラムの音がそのBGMに重なっていって、そのまま1曲目に入っていく、と言うもの。
(DVDだと開演前BGMは入らないので、ライブに行かないと分からない)
最新のツアー「25歳」も、Perfumeの曲から繋がって始まったんだけど、ライブ1曲目の曲とBPMが同じ曲を選んで、開演時間から逆算してBGMを流し始めたと言う・・・これってつまり、何かの都合でちょっと開演を5分遅らせる、とかは全くできない、BGMを流し始めた瞬間に開演時間がかっちり決まってしまうと言う、もの凄い作り込み。
2009年ツアーの時はこちら
完全生演奏
弾き語りだと1人だけど、バンドツアーだと6人もいるので何でもできる!
と言うことで、同期もの(マニピュレーター)を使わずにバンドメンバーの演奏だけで全曲をやっていた。
確認してみたら、2009年のツアーから【じゃあ、スイスの首都は?】から。
(DVDのブックレットに、今回から同期モノを一切使用しない、と書いてあった)
ニセピ(偽ピアノ)
ピアノはお立ち台なので、ギターソロの決め場ではピアノの上で演奏。そこにスモークと送風機で風を当てる演出も(わざと見えるようにステージ上から当てる)
ピアノは本物ではなく、ピアノの形をしたものに、シンセのキーボードをはめ込んでる。なので、曲によってはピアノ以外の音色を使うことも。
2段階のお別れ
「ぼくのコンサートは2段階でお別れすることを基本としていますので、少々わざとらしい言い方にはなりますが、次の曲が、最後の曲です」
適齢期LOVE STORY 20XX (全曲つなげ)
GIRL TO LOVE(1988作品)収録の適齢期LOVE STORYはその後にライブ開催年をつけたものが曲名としてセトリで表記。
そしてこの曲は実質、その後に来る「全曲つなげ」の前振りになっている。
曲がいったん終わった後、「今日演奏された全曲をもう一度お聞きになりたいですか?」と言う案内の後、その日に演奏された全曲を約2分にまとめたメドレー「全曲つなげ」をバンド生演奏で。
そしてその中に、その時期にヒットしてた曲をしれっと混ぜ込む。
ここは本当に凄いし、ライブDVDで何回見ても面白い。
(権利上の関係でピー音になったり、カットされることも)
終わったら、バンドメンバーを改めて一人ずつ紹介しつつステージに一列に並び、「どうも、ありがとうございました」で長い礼。
そして、メンバーは退場。
最後はピアノ弾き語り
KANさん一人だけ残り、最後に1曲だけピアノで弾き語り。
時期によって様々な曲。
永遠
今度君に会ったら
50年後も
寝てる間のLove Song
エキストラ
など。
「ありがとうございました。KANでした」
終演後BGM
And So It Goes / Billy Joel (Storm Front / 1989)
ライブ収録がある場合は権利上の関係でKANさんが歌唱するバージョンが流れていたけど、ある時期(2009年頃)からそれでも収録が難しくなり、収録がある日だけは別のクラシック曲が使われるようになった。
終演アナウンス
終演アナウンスでは必ず嘘のライブタイトルを言う。
なので、終演アナウンスが流れるまで待って、そこで最後のひと笑いして、自然と拍手をして帰り支度。
弾き語りばったり
開場~開演まで
開場して中に入ると・・・すでにステージ上でKANさんがピアノを弾いている。
1人だけで楽屋にいても緊張するだけなので、開演までの間はステージ上で練習をしている。
あくまで「練習」なので、いわゆるピアノの指動かしの練習のようなもの。
後半になると曲のようになってくる。(クラシックを演奏したり)
たまに歌うことも(ビリージョエルの曲とか)
「まもなく開演いたします」のアナウンスが入ると、KANさんはいったん立ち上がってステージから去って。
すぐにステージに明かりがついて、KANさんが登場して開演。
あまりに普通のことなので、いつものようにいるね、くらいでお客さんも普通に行動(グッズを買いに行ったりトイレに行ったり友人と会話したり)
選曲
最初は、ピアノ弾き語りに合う曲を選んでたんだけど、回を重ねるごとに、これをピアノ弾き語りでやる!?みたいな曲を選んで行くように。
最初のうちは「愛は勝つ」は、あくまでバンドサウンドの曲なので弾き語りではやってなかった。
単身ピアノ弾き語りでフェスとかに出演することも多くなってきたので、弾き語り用にバラード風にアレンジして歌うようになった(la RINASCENTEに収録されてるのはこれをベースにしたもの)
その後アンジェラ・アキさんの武道館ライブを見に行った時に、この曲をオリジナルのテンポでやってるのを見て「これでいいのか」となって、「自分で自分にワン・ツー・スリー・フォー!」から始まる弾き語りバージョンができあがった。
Pink Card Time
入場時にアンケートのようなものが配られる。
これは途中のMCの時に、まるでラジオのお便り紹介のように読んでいくコーナーがあって、そこで使われるもの。
これを読むときは、事前にスタッフが荒選びしたものを持ってきて、KANさんがその場で数分かけて選んだ上で紹介していく。
その間は無音になるけど、要するにちょっとトイレに行ける時間。
なので、選び始める前にこんなことを言ったりする。
尿意ドン
終演アナウンス
バンドライブと同じで、やっぱり嘘のタイトルを言う。
開催ナンバー
ナンバリングはついているけど開催回数では無く、素数を割り振っている。
順番は以下の通り。
#1、#2、#3、#5、#7、#11、#13、#17、#19、#29、#23、#31、#30、#31+
・「29周年、29都道府県」ツアーのナンバーで#29を先に使ったので、その次のツアーで#23に戻っている
・2020年に#31が予定されていたが全公演中止。サブタイトルを活かす形にするため2021~22年に#31+として改めて開催
・2021年の#30はコロナ禍のイレギュラー開催扱いとして偶数のナンバリング
2005年
弾き語りばったり #1
弾き語りばったり #2 ~8都市て!Good~
2006年
弾き語りばったり #3 新春シャンションショー(×3)
2007年
弾き語りばったり #5 ~スプリングハニカム~
2008年
弾き語りばったり #7 ~ウルトラタブン~
2009年
弾き語りばったり #11 ~言った、言わない~
2010年
弾き語りばったり #13 ~Moonlight Sirinade~
2012年
弾き語りばったり #17 もしもヒアノがぴけたなら
2015年
弾き語りばったり #19 今ここでエンジンさえ掛かれば
2016年
弾き語りばったり #29 責任者はテクニシャン
2018年
弾き語りばったり #23 三歩進んで何故戻る?
2020年
弾き語りばったり #31 小さい土器みつけた →中止
2021年
弾き語りばったり #30 First Class Distance
2021~2022年
弾き語りばったり #31+ 小さい土器みつけた
ツアータイトル
途中から、ツアーのサブタイトルは会員から募集するようになった。
ばったり#17
ばったり#19
ばったり#29
ばったり#23
ばったり#31
イベント(KANさん企画)
大阪でやっていた風のハミングや、SSKB(杉山清貴、スターダスト・レビュー、KAN、馬場俊英)などは、KANさんが演出まで含めて台本をしっかり作っていた、とのこと。
そもそも普通の対バンライブにはならず、「ステージ上にいる全員で1つのバンド」のように作っていく。
出演してる人にとっては大変なんだろうけど、こんな豪華なものを見れていいのか!?と思ってしまうほど。
ライブBlue-ray「ロックンロールに拿捕されて」が、そのイメージに近いかも
そのめんどくささは、共演が一番多かっただろうスタレビ、根本要さんは特に感じてたはずで。
ああいう普通じゃ無い、単純な対バンじゃ無いライブはなかなかできないだろうな、と。
イベント(ゲスト出演)
一番有名なのは、ap bank fesに出演する時の派手すぎる衣装かな、と。
アメフトだったりサンバ衣装だったり。
サンバ衣装は恐らく、BAND LIVE TOUR 2016 ロック☆ご自由に♪ の衣装
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?