論文「凛として時雨は何が凄いのか」
みなさまごきげんよう。
世界の終わりがそこで見てるよ、ぽんぽん工房です。
骨太ロックってカッコイイですよね。
世界の終わりとデッドマンズギャラクシーデイズがすき。
序文
僕は特に音楽を専門的に勉強したりとかはなくて「アマチュアに毛が生えた程度」ですが、「アマチュアに毛が生えた程度」なりに僕の好きなバンドの1つである凛として時雨について、表題の内容を論じて行こうと思います。
背景
プロフィールとかはWikipediaさんを見てもらえば分かると思うのですが、簡単な紹介くらいはこちらでしておこうと思います。
メンバー
Vocal & Guitar: TK(上写真右)
Vocal & Bass: 345 (上写真中)
Drums: ピエール中野(上写真左)
公式HP
僕とこのバンドの出会いのきっかけはMステ初出演の時。2012年なので当時中学生ですね。当時は邦楽バンドをほとんど聴いていなかったのもあって、どえらいバンドが出てきたもんだと思いました。
この時は後の僕の音楽性に多大な影響を与えるバンドになろうとは、当然思いもしませんでした。
本題
まずは代表曲をお聴きください。時間が無ければ飛ばして読み進めてもらっても大丈夫。
Telecastick fake show
abnormalize
PSYCHO-PASSの主題歌としてご存知の方もいるかと。
さっきのMステの映像もこの曲です。
まずバカテクなのは一目瞭然ですね。
ただでさえ難しくて、不規則なリズムのストロークやアルペジオを弾きながら素っ頓狂な声(褒め言葉)で歌うギタボ。
ブリブリの音で動き回るベース。
圧倒的手数のドラム。
全員が並のバンドであれば1人悪目立ちしかねないような強烈な個性です。
その強烈な個性がぶつかり合い殴り合い、絶妙なバランスの上に時雨の音楽は成り立っているのです。
加えて、メロディのフレーズセンスや歌詞のワードセンスも独特です。
こちらも代表曲の1つ、DISCO FLIGHT
付点8分ディレイのリフが心地よくもフワフワとした独特の感覚に包み込まれます。
こちらは自主レーベルから発表された1stアルバム「#4」。
タイトルも何やら見慣れない不思議な言葉か並んでいますね。
お次に紹介するのがDIE meets HARDという曲。
ドラマ「下北沢ダイハード」のタイアップ曲であり、楽曲やMVそのものも映画「ダイ・ハード」のパロディであることは明らか。
歌詞で注目して頂きたいのがこの部分。
「ブルース」と「ウィリス」の文字りになってるんですねこれ。
最後に紹介するのがこちら。
2018年に5年ぶりのアルバムとして発売された「#5」のリードトラックChocolate Passion
2023年に同じく5年ぶりのアルバムとして発売された「last aurorally」のリードトラックアレキシサイミアスペア
この2曲を公開当時に聴いた時、同じ感想を持ちました。
まだこれが出てくるか
時雨は結成から21年
インディーズデビューから18年
メジャーデビューから15年
(結成からメジャーデビュー早ないか)
時雨より長く活動しているバンドはゴマンといますが、それでも十分活動歴の長いバンドです。語弊を恐れずに言うと、彼らはインディーズの頃からやっていることはほとんど変わっていません。
同じ路線をキープしたまま、進化した新しいものを出してくる。しかし、決して過去作の焼き回しではなく、「またこれか」という感想は抱かせない。
「まだこれが出てくるか」
彼らの凄さの本質はここにあると思います。
結論
では、結論に入って行こうと思います。
・唯一無二の個性とセンス、それを裏打ちするテクニック
・それらをギリギリのバランスで成立させる感覚
・進化しつつも芯が全くブレないこと
これらの要因により、凛として時雨は2010年前後の残響時代を牽引し、未だに最前線で走り続け、かつ完全なマネのフォロワーバンドを産まない、文字通りの唯一無二であり続けているのだと僕は結論づけます。
それでは。
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