【1日1文献】臨床教育の課題抽出-事例検討会資料を用いた調査#教育#事例検討会#評価項目

参考文献:臨床教育の課題抽出-事例検討会資料を用いた調査
筆者:西垣 奈由(OT)1),田内 悠太(OT)1),坂本 利恵(OT)1),道免 和久(MD)2)
発行日:2019年
掲載元:第39回近畿作業療法学会
検索方法:インターネット
キーワード:作業療法教育,評価

【はじめに】 
・兵庫医科大学ささやま医療センターの作 業療法部門(以下,当部門)は,2019年現在,経験年 数1~32年目の計18名のスタッフが在籍しており, 医療・介護部門で業務を行っている.
・当院では部門教 育の一環として,臨床技術・支援向上のために毎週2 回,事例検討会を実施している.
・スタッフは「一般 情報,OT 評価,問題点,目標,プログラム」の流れ を A4用紙1枚にまとめて発表し,そこでの学びを 日々の臨床に活かしている.
・近年,当部門では増員に 伴う教育体制の再考が行われており,教育支援のため の参考資料がない状態であった.
・そこで,臨床教育の 課題抽出を目的に,今回は統合と解釈を行うにあたり, 若手スタッフがどの OT 評価を使用しているかの現 状を調査することにした.

メモ
・バイタルサインの項目が挙がっていたことは, 対象者の年齢層や既往歴に対してリスク管理の必要性 を理解していると考えられた.
・また,本資料全体を通 して,ICF の心身機能・構造よりも対象者の生活に 重点を置いた活動・参加の項目が多く記載されていた. 
・これは若手スタッフが,機能面ではなく生活を診る作 業療法士としての思考過程に沿って評価が実施されて いたことは良い傾向であったと考える.
・しかし,中枢 性疾患の割合が高いにもかかわらず,上肢機能と高次 脳機能評価の使用率は低い結果であった.
・医療現場の なかで作業療法を展開していく上では心身機能におけ る客観的評価も重要な位置を占めるため,今回抽出し た課題を基に教育体制を構築していきたい

参考URL:
http://kinot39.umin.jp/pdf/abstract/P2-4.pdf


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