【1日1事例】地域在住高齢者における生活空間と運動機能との関連 #運動機能 #生活空間 #後期高齢者

参考文献:地域在住高齢者における生活空間と運動機能との関連
筆者:濵地 望, 山口 寿, 金子 秀雄, 高野 吉朗, 中原 雅美, 永井 良治, 江口 雅彦, 柗田 憲亮, 池田 拓郎, 岡 真一郎, 下田 武良, 鈴木 あかり, 森田 正治
発行日:2019年
掲載元:理学療法科学 34 巻 (2019) 4 号
検索方法:インターネット
キーワード:地域在住高齢者, 生活空間, 関連因子
抄録:
〔目的〕
・地域在住の前期高齢者および後期高齢者を生活空間(LSA)と,ころばない自信(FES),人とのつながり(LSNS-6),運動機能との関連について検証した.
〔対象と方法〕
・対象は前期高齢者77名,後期高齢者176名とした.
・調査項目は,MMSE,LSA,FES,LSNS-6,運動機能テスト(TUG,5回椅子立ち上がりテスト,2 step test)を実施した.
〔結果〕
・LSAの関連因子は,前期高齢者がTUG,後期高齢者がFES,LSNS-6,TUGであった.
〔結語〕
・後期高齢者の生活空間は運動機能だけではなく,自己効力感,社会的ネットワークが影響している可能性が示唆された.
【メモ】
・後期高齢者は前期高齢者に比べ,歩幅の減少 や下肢筋力の低下 ,歩行時の前屈姿勢によるバランス 能力の低下 ,全身反応時間の低下や肺活量の低下 等の身体機能の低下に加え,認知機能の低下や長い病歴, 病態の累積,多疾患を併発し,要介護に陥ることが多い.
・近年,生活空間の狭小化と高齢者の活動能力の低下 , 虚弱の促進や死亡率増加 との関連性が報告されてお り,日本理学療法士協会は高齢者の機能的状態の特 徴と変化を総合的に捉える評価指標“Elderly Status Assessment Set(E-SAS)”を提唱し,下位項目には生活 空間の評価である Life-Space Assessment(以下,LSA) 日本語版がある.
・LSA 日本語版は,原田らにより, 介護予防を必要とする日本人高齢者の生活空間の測定尺 度として有用であると報告され,日下らは,筋力ト レーニングを主体とした介護予防効果は,運動機能では なくむしろ活動能力や生活空間,自己効力感に及ぶと示 唆している.
・そのため,高齢者が在宅生活を維持するた めには,運動機能や活動能力の評価と同様に生活空間に 関する評価を重視する必要がある


参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/34/4/34_485/_pdf/-char/ja


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