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【詩】生きている言葉

言葉だって

生きているので

時には泣きたいこともある

公園のベンチにすわっている

「あ」を見かけた

まるいボールのような言葉が

ぽろぽろ涙をこぼしてた

ぼくは声もかけられずに

ただ見守るばかりで―――

言葉の悲しみってなんだろう?

これからは心をこめて

「あ」と言ってみよう

とにかくそう考えてみた

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