街に溢れる量産型ロボット

ここ2018年あたりが大体AI元年といわれてる。
あくまで「あたり」。
ニュースとか見ると一昨年なのか去年なのか今年なのかもっと前なのか、
一体いつが「元年」なのかほんとにはわからない気がする。
「世界一」「日本一」を勝手に使う関西全域のたこ焼き屋さんぐらいはっきりしない。
まぁ、とりあえずここからぐんぐんAIが発達していくんだろう。

と思っているでしょ?
違います。
もう、街にはロボットがあふれてます。
溢れかえってます。
いたるところに高性能なAIロボットが溢れてます。
もはやAI(あい)もAI(えーあい)なんかと思うくらい溢れてます。

「溢れてる」と言うからには量が多いです。
量産型です。
1台紛れてるのではないです。
量産されてます。
気付いていないあなた達に、そんな街中にしれっと入ってる量産型ロボットを教えてさしあげる所存です。

1.ショップ定員
(主にレディース)のショップは安価で良い商品を売るために人件費削減する努力を行っています。
それが店員のロボット化です。
ただ、店の中の全員がロボットだと融通が利かないので全員というわけではないんですが、8割ロボットです。
見分け方を教えます。
まず量産型ロボットなので全員画一的に動きます。
「いらっしゃいませ」も同じトーン、同じ声量です。
全く持って一緒です、何人かの「いらっしゃいませ」を採取し、重ねて流してみると全く同じすぎて一つの声にしか聞こえないことは京都大学某教授により確認されています。

そして彼ら・彼女らはロボットであるメリットの「折れない心」を兼ね備えています。
そもそもロボットに心はありません。
なので、お客が音楽を聴いてようと嫌な顔をしようと一切折れずに「今日は何をお探しでしょうか」「こちらすごく人気なんですよ」などと話しかけてくる。
(しかしながら接客がしつこすぎると店にとってマイナスなため、ある程度で引き下がるようにプログラミングされている。)

さらに最大のポイントは「ショップ」であることです。
「服屋」の店員はそんなことありません。
「ショップ」の店員は量産型ロボットを導入しています。
「パンツ」のイントネーションだけで、下着なのかズボンなのかを区別できるのは高知能をもったAIであるショップ店員のロボットだけなのです。
今はすべての衣服を「アイテム」という言葉だけで表せるようにAIが進化しているとの噂です。

2.大学生
大体の大学生は量産型ロボットです。
大学は「うちの大学は学生が多くて活気があるよ」と見せたいがためにロボットを導入しています。
ここまでは大学の戦力として学生数の水増しという点は良いのかもしれませんが詰めが甘いのです。
ロボットへのプログラミングの段階で千や万という数のロボットに個性を設定するのは大変めんどくさいです。
なので一括で設定してしまいます。

その結果、同じようなかばんを持った同じような服装の同じような髪形をした男女がスタバでiPhoneを片手にお茶をする事態になってしまいました。
全て画一的な思考を設定されてしまっているので、タピオカが流行だと認知してしまえばタピオカミルクティーに行列を作ってしまいます。
全ては初期設定をめんどくさがってしまったからです。
その結果、個性を認めろと主張しつつ全員同じじゃねーか状態になってしまっているのです。

その傾向は男子よりも女子に多く見られます。
ほぼ同じ女子がわんさか大量発生します。
これはなぜなのか。
答えは簡単です。
エンジニアが男だから単純に「女の子を増やしたい(デヘヘ)」となってるからです。
なのでより同じような思考をもった女子が増えてます。

しかしながら高性能なAIを搭載していますが少々のバグが見つかっています。
それが皆さんご存知のいわゆる「バカッター」です。
高性能なAIは普通に仕事をこなすことが出来るためバイトでも非常に優秀です。
ただし、一部のロボットはおそらくどこかで頭を強くぶつけてしまったがために損傷しバグが発生したかと思われます。
そのためにそのような誤作動が生じてしまい、転じて大学側が迷惑する(=自業自得)事態に陥ります。
細かな部分までしっかり作りこむことが、今後課題ですね。

3.おっさん
何もAIは今に始まったことではありません。
超科学技術を持つ我々日本人のエンジニアたちはもっと前にAIを作っています。
それははるか昔、日本が高度経済成長期のころに大量生産されました。
彼らの活躍があったからこそ今の日本があると言っても過言ではありません。

しかし、そんな彼らは悲運に見舞われます。
彼らを作ったエンジニアが現役を引退していることです。
つまり、AIのアップデートがかかりません。
AIは人工知能なので基本的には自分で学習していきます。
しかしながら当時のコンピュータには限度があり、その分野の知識を自己学習させるしか能力を持ち合わせていません。
世間の動向や認識、風潮を敏感に把握して自らアップデートをかけるのは非常に困難です。

今の世の中、「セクハラ」「パワハラ」「アルハラ」などの数々のハラスメントが存在します。
それらの多くの加害者は「おっさん」です。
どういうことかというと、高度経済成長期辺りから製造されたサラリーマンロボットがアップデートされなくなり当時は「許された」「黙認された」行為をそのままやっているためこのような事態に陥っています。
当時は最先端でも現在ではもはや古くなったそのAIでは「これがハラスメントに該当する」と気が付きません。
周りから言われても「でも俺の時代は」「でも俺もやられた」とそういうのです。
ロボットにとってエンジニアが引き継がれていない現状はとても悲惨だという例になってしまいました。

以上、ここであげただけでも3例ほど街中に溢れるAIロボットが存在します。
おそらく皆様の気づかないところでもっと多数のロボットが存在します。
周りをよく観察して何がロボットであるかを見分けてみて下さい。

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