「capo」の思想実験 【スゴろくnote】

先日、ネットサーフィンをしていたら、様々な科学論文を集めたサイトで、「Capo」という名義の思想実験に関する論文を発見したので、こちらに転載します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まず、男女共学の高校を用意して、この中に「なんの取り柄もないが何故か美少女に縁のある男子学生(以降、主人公)を1人入れる。

学校の中には他に、各種タイプの違う美少女女子高生(以降JK)を一定量と、複数のフラグイベント、情報通の友人を一人、JKの主人公への好感度が分かるパラメーターを一台設置する。

もし、学校の中にあるJK絡みのフラグイベントが発生すると、これをパラメーターが感知して、その先へ進む「選択肢」が現れる。
しかし、フラグイベントが発生しなければ、パラメーターは作動せず、「選択肢」は現れない。一定日時経過後、果たして主人公に恋人は出来ているか、いないか。

この系において、恋愛成立はフラグイベントの回収のみにより決定すると仮定する。
そして、恋愛成立は男子の選択肢と、パラメーターの数値、フラグイベントの回収率によって決定される。

このとき、例えば学校に入れた主人公が一定日数以内にフラグイベントを回収。正しい選択肢を選びJKと恋人になれる確率は50%だとする。

スタートから一定日時を観測したとき、恋愛成立確率(ハッピーエンド)は50%、不成立確率(バッドエンド)も50%である。
したがって、この主人公は、「恋人と一緒に卒業できる未来」と「一人寂しく卒業する未来」が1:1で重なりあっていると解釈しなければならない。

我々は経験上、ハッピーエンド状態とバッドエンド状態という二つの状態を認識することができるが、選択をする以前の、このような重なりあった状態を認識することはない。

これが科学的に大きな問題となるのは、例え実際に妥当な手法を用いてゲームを行ったとしても、プレイして得られたゲーム結果は既に出た結果であり、本当に知りたいことであるプレイヤーの影響を受ける前の状態ではないため、実験結果そのものには意味がなく、検証のしようがないということである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この思想実験は多くのギャルゲープレイヤーの間で「capoのギャルゲー」と呼ばれ、今もこの理論を巡り、各所で論争が起こっていると注釈がありました。

この論文の著者と思われる「capo」なる人物が、果たしてあのアルベルト・カポ博士なのか、もしくはアルベルト博士が開発に成功したという人工知能『カポ』なのかは分からず、まったく別の誰かである可能性も否定出来ませんが、一応ご報告しておきます。

2015/07/08 青空 ぷらす

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このテキストは、『スゴろくnote』その2『MAろく』のお題。
ふぃろさんの『タイムトラベラー アルベルト博士の目撃情報を募集中♪』用に書きました。
言うまでもないですが、『シュレーディンガーの猫』のパク…げふんげふん。
パロディーです。
ではでは、次のお題でー(*´∀`*)ノシ

エアサイコロ6・2・4・1・5・3中6・2・4・1まで消化。
next→5


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?