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2024-04-10

最近、ようやく原稿が落ち着いてきたこともあり、ふたたび配信で、以前から気になっていた作品に触れることにしてみた。

いま観ている作品は、日本のアニメ(漫画が原作)で『葬送のフリーレン』だ。まだ観始めたばかりなので、フリーレンの回顧シーンが、何度も入る。それがまた、味わい深くていいところだと、わたしは思う。
10年という月日は、果たして長いのか短いのか──


かつては栄えていた商店街
岐阜市/柳ヶ瀬


わたしは、時間経過の把握がうまくできない。
先日など浴槽に湯をためて浸かってくつろいでいたら、いつの間にか1時間も経っていたりして、指を見てみればしわしわになっていた。
どうして1時間とわかったのか。それは浴室に、防水性のある時計をぶら下げているからだ。言わずもがな、時間の経過を体感するためである。

文章を書いていたら、知らないうちに昼食を食べそびれていたり、本を読んでいたら、やはり知らないうちに日没を迎えていたりする。
どうしてこうなったのかは不明だが、とにかくわたしは時間の経過なるものを、うまく扱えない。ゆえに気づかなかった頃などは、遅刻常習犯であった。

そのおかしさに気づいたのは、いま一緒に暮らしている家族だ。家族がわたしの希望を聞いてくれて、浴室、脱衣所、リビング、寝室などあらゆる部屋に時計が置かれている家になった。
そうなるまでに、10年ほどを要した。

その10年が、わたしにとって長いのか短いのか。
他人から見れば、長く感じられるだろう。もっと早く気づいていたならば、貴重な時間を無駄にせずに済んだのではないか? と問われるだろう。

結婚してから10年。正しくは干支ひとまわり分。
これからも、また新しい気づきはあるのかもしれない。

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