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2024-04-16

わたしは10代の頃から、しぶとい片頭痛にずっと悩まされてきた。予防薬も何もなく、発作が起きたら苦しむだけ苦しんで、痛みが去るのを待つしかなかった。

それがいまや、どうだろう。
予防薬の服用で、ある程度は発作の回数を減らせるようになった。いわゆる予防薬として開発された薬剤が効かない場合には、ほかの疾患に対して用いられてきた薬剤を、予防薬として使えるようになったりもした。

内服だけでは不十分なときもある。
それではどうしたらいいのか、というと、注射の出番となる。先ほど、アイモビーグという薬を初めて注射されてきたが、軽い浮遊感があるくらいだ。
それも夕食をとるうちに、おさまってくれた。

しかし、片頭痛で悩む人が全てアイモビーグを使えるわけではなく、過敏症やアナフィラキシー(命にかかわる重たいアレルギー反応)が起きたりしたらもう使えないし、注射をして3回めでも発作の頻度が減らなければ、アイモビーグはガイドラインにしたがって、中止も検討される。
しかも、3割負担でもかなりの金銭的な余裕がないと難しくなってきたりする。これはアトピー性皮膚炎の治療などに使われる注射にも、同じことがいえる。

アトピー性皮膚炎も片頭痛も、遺伝要素がある。
早くいい治療法が多く見つかることを願うのは、贅沢なのだろうか。


お昼は鶏白湯の
ラーメン。美味


──わからない。
答えは出ないまま、雷雨の夜は更けてゆく。
この文章を読んでくれた人々の中には「治療法があるだけましだろう」と言いたい人がいるのも、わたしはわかって書いている。
なぜなら、以前苦しんでいたわたしが、そうだったから。

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