ディス・チャーミング・マン/ハイヤーセルフとの調和
The Smiths - This Charming Man
★★★
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前回の記事の続いて、今回もスミス曲。
一般に『同性愛』のことを歌っている曲と思われてるみたいだけど、そんなことモリッシーがあからさまに歌う?とずっと思ってた。いくら彼が同性愛者だとしても。(モリッシー本人によれば彼は『ヒューマンセクシャル』で、男も女も関係ないとのこと。実際女性と付き合っていたこともある。)
では、何のことを歌っているのかということを、わたしなりに考えていたら、先日「ああ!」となったので、頭の中の整理も兼ねて書いていきたい。
わたしたちには、『ハイヤーセルフ』と呼ばれる存在がいて、これは高次元の自分自身、本質の自分。『チャーミングな男』というのはこのハイヤーセルフを指していると思う。『素敵な車』は、『魂の乗り物=わたしたちの肉体』のこと。
少年はトラブルを抱えている。『丘の中腹』とは、おそらく胴体の真ん中に位置する第3チャクラのことで、ここが弱いと自尊心の低さ、自信のなさ、意思の弱さなどに繋がる。
人々は、人生を複雑に考えすぎている。囚われと恐怖をさくっと手放してしまえば楽に生きられるのに。いつまでもそこに留まって、精神的な修行を積んで聖人のようにならなければ価値がないと思っている。
『出かけたいのに、着ていく服がない』というのは、少年の囚われを表す。やりたいことがあってもそれを実行する勇氣を持ち合わせていない。そんな少年に「何を囚われているのか。もっと自由になっていいんだよ。」とハイヤーセルフは囁く。
ハイヤーセルフに背中を押された少年は、思い切ってハードルを飛び越える。こんなところで皿を洗ってる場合じゃないのだ。彼にはもっとふさわしい場所がある。
あ、別に皿洗いがダメっていうわけじゃない。それはただの比喩であって、居場所というのは自分が心安らげる場所、それは自分をありのままに受け入れたところにある。ありのままを受け入れるというのは、欠点も何もかもまるごとの自分を愛するということ。
『指輪』は否定、批判、羨望、嫉妬、僻み、妬み、嫌悪などの象徴。それらを手放せということ。愛から最も遠いところにある感情を持ち続けていれば、いずれ人生は崩壊へと繋がってゆく。そういった感情にまみれている人はさぞ生きにくいことと思う。昔のわたしのように。
ハイヤーセルフと調和して生きることが、わたしたちが幸せになるために大切なこと。スピリチュアルに全く興味がない人でも、自分らしく幸せに生きている人はハイヤーセルフと調和している。
自分らしく生きる。そのためにまずどうしたら良いのかと言うと、不必要な感情(上に書いたような愛から遠い感情)を癒し、手放すことかと思う。自分を愛し、本当の居場所を見つけること。
ハイヤーセルフはわたしたちを見守り導く存在。こう書くと全く別の存在のように聞こえるが、自分自身でもある。
少年は、少年でもあるけれど、チャーミング・マンでもあるのだ。
★★★
見出し画像:This Charming Manのジャケットに使われた画像。ジャン・コクトーの映画「オルフェ」劇中のジャン・マレー。
曲のテーマがわたしの解釈通りだとしたら、この画像は自分自身とハイヤーセルフの図、のようにも見える。
本質の自分についてはこちらもどうぞ。
古い記事だけど。居場所について。
前回の記事。
Spotify : 今までnoteに書いた曲をプレイリストにしています。
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