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幸せになると離れていく人たち

ネットの掲示板で「成功したら人が離れていった」という投稿主のポストに色んなコメントが寄せられているのを見て、ふと幸せになった途端に距離を置かれる経験ってあるよなあ、と思った。

最近そういう思いをしたというわけではないのだけど、振り返るとそういう節目で離れていく人が過去に数人いた。

自分の場合、そういう人たちは友達という程の親しさではなく、会うときは大抵相手からコンタクトを取ってくることが多かった。

忘れた頃にふと連絡が来て、必ず「最近どう?」と聞かれる。特に変わりないよ、だったり仕事の話とか共通の友人の話をしたりする。最近どう? の内容は、女性の場合は恋愛に関わることがほとんどだった。

私は友人相手でも特に恋愛相談をすることはない。そこに答えがあるとは思わないから。

知り合いの中に、結婚して1年で離婚された少し歳上の女性がいた。

彼女が転勤で遠方に行くまでは、グループでご飯に行ったりしていた。その中では一番年上ということもあり、結婚も早かった。

グループ内には彼氏・彼女がいる人、もう婚約の話が出ている人、全然浮いた話がない人(話してないだけかもだけど)、様々だった。

私はというと、今年に入るまで長らく恋人がおらず、彼女と顔を合わせる機会がある内はずっとフリーの身だった。

毎回聞かれる度に、「いや~なにもないですよ」と言い「何とかしないとやばいよ!」と返される。

コロナ禍になり、かつ彼女が遠方に転勤したこともあり、次第にその集まりはなくなったのだけど、その後も彼女から個人的に連絡が来ることがあった。

2021年に入り、いい出会いに恵まれて恋人ができた。
できた時は特に個々人に報告はしなかったのだけど、転職を機に引越しする予定ができたため、LINEのタイムラインに近況の投稿をし、お世話になった人たちに1ヶ月間限定で公開していた。転職の報告、引越しをすること、また結婚を考えている人ができたこと。 

その後、色んな人から祝福や労いのメッセージが送られてきた。
彼女は引越しや転職については全く触れず、「彼氏ができたなんて聞いてない!!」だった。

どうやって出会ったのか、どんな人か、など質問攻めにあったけど
今まで通り当たり障りない回答でかわした。

ただ幸せを祝福する言葉も、必ず末尾につけられていた「次会おうね!」の言葉もなかった。

それからもうすぐ半年になるが、それ以降は全く連絡が来なくなった。

本当に心配してくれていたのかもしれないし、気にかけてくれていたのかもしれない。

当時は特に引っかからなかったけど、今思うとあれは、そういうことだったのかなあと感じる。

幸せになってから離れていった人達は、また別の誰かを見つけるのだろうか。

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