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  • Pro MicroでI2Cを動かす

    Pro Microを使ってI2C通信をするチュートリアル記事です。ブレッドボード上に組み立てて動作を一つずつ確認してゆきます。

最近の記事

Pro MicroでI2Cを動かす (3) - ピン状態の判定

前回 シリーズ シリーズ3つ目のこの記事では、繋いだデバイスの状態を受け取ります。 前回はI2Cデバイスを発見したので、次に対象のアドレスでボタンが押されたかを判定してみます。今回繋がっている機器はアドレス 0x20 なので、これに対して初期化処理などを行い、ピンのhigh/lowを確認します。 用意するパーツスイッチを接続するだけです。 動作確認用スイッチ x1 リセット用スイッチと同じものでOK ここまでに使ったもの ブレッドボード (BB-801 など)

    • Pro MicroでI2Cを動かす (2) - I2Cで接続

      前回 シリーズ一覧 シリーズ2つ目のこの記事では、I2Cの基礎とPro Microでの利用をみてゆきます。 I2Cの基礎本当はI²C(アイスクエアドシー)ですが、面倒なのでI2Cと書かれてアイツーシーと呼ばれています。 クロック信号(SCL)とデータ信号(SDA)の2本を使い、各ICでそれぞれ接続するだけで通信ができます。拡張性の必要なシステムに良さそうな規格。互換性のある上位版のI3Cもあるらしいです。 繋がれたデバイスを操作するICをマスター、繋がれた機器たちを

      • Pro MicroでI2Cを動かす (1) - Pro Microのセットアップ

        自作キーボードやセンサーモジュールなどではI2Cを使って複数のICを接続し、処理をさせることがよくあるようです。このシリーズでは、Pro Microに搭載されているI2Cポートを使ってIOエキスパンダーを動かしてみます。なお、実験なのでブレットボード上に実装をします。 第一回のこの記事では、まずPro Microをブレッドボード上で動かせるようにします。I2Cはまだ関係ないですが、今後のために重要なステップです。 シリーズ一覧 用意するパーツ第一回で使うもののみ掲載しま

        • AWS CDKをESMにする

          本記事の内容をGithubのTemplateにしました: インフラのデプロイに大層便利なAWS CDKですが、initするとCJSが生まれます。現在の潮流を考えると、プロジェクトコード全体をESMにしたいものです。 どこを変える必要があるかinitから順番に見てゆきます。 `cdk init --language=typescript` をすると、プロジェクトの雛形が生まれます。まずは初期状態で `cdk synth` をして、通ることを確認します。プロジェクト名は

        Pro MicroでI2Cを動かす (3) - ピン状態の判定

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        • Pro MicroでI2Cを動かす
          3本

        記事

          QMK入門: meishi Trackball Moduleを自作ファームウェアで動かす

          作成したファームウェアはこちらのリポジトリでコードを上げています。不明点あればこちらでご確認ください。 ちなみにヘッダー画像はDALL-Eが描いた、なんか列が多くてガタガタして草が生えるキーボードです。 背景キーボードから手を離さずマウスを移動させるのに使えるのでは?と思って買ってみた、名刺サイズのトラックボールです。スイッチ2つとロータリーエンコーダーが付いており、マウスのように使えます。名前の通り、トラックボール部分だけを切り出して使うこともできる優れもの。 マイコ

          QMK入門: meishi Trackball Moduleを自作ファームウェアで動かす

          Windows11セットアップメモ

          いくつか試したい機能があったり、Windows10のサポート切れが2025/10と告知されていたりしたので、重い腰を上げてDesktop PCをWindows11にアップグレードすることにしました。そのときに色々と設定を見直したので、古い機能も含めて使えそうなものをメモしておきます。 なお、主な用途はGPUを使う処理(AI系、ゲーム系)です。ストレージはSSDを5台ほど挿しています。 日本語音声入力自分の場合、何故かWindows10ではどうやっても英語しか音声入力できま

          Windows11セットアップメモ

          最近読んだ本のまとめ

          ここ最近いろいろな本を読んだので、一般受けしそうなものを備忘録としてまとめておきます。一言コメントを付けますが、書くことが多い場合は随時別記事にまとめる予定です。 ちなみに、最近読んだ本はブクログにまとめるようにしています。無料かつ非公開で登録できて助かっています。また、Kindle Unlimitedで(実質)無料だった本がかなり多いです。 経済学書マンキュー入門経済学(第3版) タイトルだけ見るとすごく固そうな本に見えますが、内容は具体例が豊富で非常にわかりやすく書

          最近読んだ本のまとめ

          [読書メモ] いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学

          概要この本は、「欠乏」による影響を紐解いた本です。 著者は心理学者と経済学者のタッグなので、必然行動経済学によるアプローチになります。時間がない、お金がないといった身近な欠乏に対し、豊富な実験データを用いて原因を考察していきます。 なお、この本は骨しゃぶり先生が紹介していたことで知りました。 欠乏による影響大きく分けて「トンネリング」「 処理能力への負荷」という2つの影響を述べています。 トンネリング まずトンネリングは、目の前の物事にしか意識が向かなくなると言う効果

          [読書メモ] いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学

          USDをJPYに両替する際の一般的なテクニック

          人生をやっていると、何がしかの理由で米ドル (USD) の現物を持ってしまうことがあります。 日本で生きていくためには日本円 (JPY) が必要なので円転しないといけませんが、可能な限りお得に変換するにはどうしたら良いでしょうか。 2022年の現状を調べてみました。 前提USDをJPYに変える際、主に為替レートに上乗せされる手数料(為替手数料)がかかります。 これは各会社で異なっており、これが安いほど有利になります。 例えば手数料が1USDにつき1JPYとします。 市場のレ

          USDをJPYに両替する際の一般的なテクニック