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2つの、忘れられない喜び。

こんにちは、ぷるるです。

今回チェーンナー様からバトンをいただき、こちらの企画に参加させていただくことになりました。企画参加は初めてで、ワクワクしております!

人に喜んでもらったこと
してもらって嬉しかったこと

これらで記事を書き、新たなnoterさんにバトンをつなぎ、「喜ばせ」の巨大アルバムをつくる企画です。


せっかくですので欲張って、「してもらって嬉しかったこと」「人に喜んでもらったこと」の両方を書きました。

それでは、どうぞ!


①母の手の思い出(もらった喜び)


私の実家は飲食店を営んでおり、両親は昼過ぎから店に出かけます。
そのため定休日の日曜以外、親と顔を合わせることがありませんでした。

私は家族同様である育ての母と、週の6日を過ごしていたのです。

育ての母は一人っ子の私にとても甘かったので、母はワガママに育つことを心配していたようです。
また週に1度しか会わないから、足りない点ばかり目につくのでしょうね。

本当に、本当によーーーく叱られました(えっお前が悪いんじゃないのかって?いやいや・・・)。
そのため私にとって母は怖いばかりで、とても甘えられる相手ではありませんでした。

しかし、もちろん例外もあります。
1番の思い出は土曜日の冬。

お昼に学校が終わるので、帰ると母がまだ家にいることがありました。
すると母は私の冷えに驚き、懸命に私の両手をさするのです。

「こんなに冷たくなって・・・寒かったわねえ」

そう言って私をぎゅーっと、抱きしめてくれたものでした。

冷えた空気をまとった自分と、温かい母。
その体からは香水が漂って。あと数分でお店に行くんだな。
ふと窓の外を見れば、冷たい風がひゅうひゅうと吹いています。

ああ、でも自分はあったかい。ママと一緒であったかい。

こういう時の母は、泣けるほど優しかったですね。
きっと「しっかり育てなきゃスイッチ」が、オフになっていたのでしょう。

しかし、当人はこのことをすっかり忘れているのですよ!
私がこの思い出を話すと、いつも不満げにこう言います。

「もっとパッとした思い出あるでしょ〜?プレゼントとか旅行とかさ・・・」

それは確かにその通り。

でも嬉しさは何かと聞かれたら、この他愛ない日常の一コマを、私は真っ先に思い出してしまうのです。


②ガーゼパジャマの記憶(渡せた喜び)


自分が人を喜ばせた話は、照れくさくて苦手です。
でも今回は、いつもなら選ばないことをしたいと思います。

ある時、私は友がこっそり抱える問題を、偶然知ってしまいました。
彼女はそれを独りで乗り越えようとしていたんですよね。

なのにたまたま言った冗談が、その問題と関連していて・・・。

真っ白になった彼女の顔を見て、やらかした!と悟りました。
彼女がアドバイス等を求めていないことは、明らかです。
とはいえ、聞かなかったふりをするには無理がある・・・。

私はこの問題に触れる代わりに、自分が日頃彼女をどう思っているかについて話しました。好きなところ、困ったところ。でも深い信頼を寄せていることなど。

仮にこの先仲違いすることがあっても、一生感謝するし、幸せを願うだろうと。

「やめてよ、照れるじゃん!」と彼女は笑い出し、私たちは楽しく別れることができました。それ以来この件については、お互い触れずにいたのですが・・・。

その数ヶ月後。

我が家に突然、彼女から贈り物が届きました。
それはガーゼの高級パジャマ。しかも夫の分まで!!
結構な出費だったことは、布地をさわればわかります。

私は慌てて連絡を取りました。贈り物の理由が見当つかなかったから。

すると彼女はこう言いました。

あの時のぷるるの言葉が励みになり、乗り越えることができた。
すごく嬉しかったから、どうか感謝を受け取ってほしいと。

本当に驚きました。私はただ思っていたことを話しただけなのに。
あの時より熱を込めたアドバイスを、したこともあったのになあ。

でも素直に受け取ることにしました。
大事な人が元気になったのは、私にとっても嬉しいことです。

あと私のガーゼ偏愛(私はガーゼケットを抱きしめ、ガーゼの布団を被り、ガーゼの枕カバーに顔を埋めて日々眠っている)をよく理解してくれてることも、すごく嬉しかったなあ〜。

あれ、私が喜ばせてもらった話になってる??
でも「喜ばせ合戦」の趣旨にはあってるから、いっか!


今回改めて「喜びの記憶」について考え、自分にとって喜びとは結局のところ、「心のふれあい」に尽きると、再認識しました。

こうして文字にすると、ストレート過ぎて気恥ずかしいですけどね。

相手の真心が見えた時、触れ合えた時、感じられた時。
あるいは自分の真心が伝わった時、受け取ってもらえた時。

私は深い幸福を感じます。
静かで目立たない、でも確かな幸せを。

人の心は移ろいゆきますが、その瞬間の輝きが本物だった事実は決して消えないと、私は思っているのです。

もしこの思い出が皆様を、ちょっとでも嬉しくさせたら幸いです。



チェーンナー様、楽しい機会をありがとうございました。

今回は企画の締め切りが近いこともあり、バトンをチェーンナー様にお返しさせていただきます。

もし来年も参加できたら、その時はバトンを回してみますね!
先の楽しみが増えちゃった。


ご精読ありがとうございました。

そしてかつて広島で起きた出来事に、心からの祈りを捧げます。








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