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0094 ジョン・ウォーターズ監督『セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ』聖地巡礼

2015年5月2日(土)にアメリカのメリーランド州ボルチモアでジョン・ウォーターズ監督の『セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ』(Cecil B. Demented) の聖地巡礼をしてきました。

『セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ』は、ジョン・ウォーターズにとっての『81/2』(フェデリコ・フェリーニ)、『映画に愛をこめて アメリカの夜』(フランソワ・トリュフォー)『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(クエンティン・タランティーノ)に相当する巨匠だけが許される映画作りにまつわる神話です。

ハリウッドの大女優ハニー・ホイットロック(演:メラニー・グリフィス)が、舞台挨拶に訪れた映画館から謎の一味に連れ去られる。その正体は、セシル・B・ディメンテッド(演:スティーヴン・ドーフ)率いる映画ゲリラ軍団「スプロケットホールズ」。メンバー全員が各々崇拝する映画監督の名前のタトゥーを入れ、全世界に蔓延する“腐った映画”撲滅のため、“予算ゼロ”“究極のリアリティ”をスローガンに映画『狂える美女』の製作を企てている。その主演女優に迎え入れられたハニーは、強大なハリウッドのスタジオ・システムとの戦いに巻き込まれていくうちに、真の女優魂に目覚めていく。そして「スプロケットホールズ」の看板女優となったハニーの前に、一世一代の大舞台の幕が開くのだった。

という訳で、オープニングタイトルは後から紹介するヒッポドローム劇場。監督のビリングは本篇にそのまま繋がるセネター劇場。劇場前の歩道には、これまでに同劇場で行われた映画プレミアの刻印ブロックが残っていて、映画本篇では、プレミアの舞台挨拶が行われるメラニー・グリフィス演ずるハニー・ホイットロック主演の『SOME KIND OF HAPPINESS』のブロックの右隣にボルチモアを代表するもうひとりの映画作家バリー・レヴィンソンの『わが心のボルチモア(原題AVALON)』がありました。私は勿論、当該の『セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ(原題CECIL B. DEMENTED)』のワールドプレミアのブロックを撮影しました。

これが『セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ』のブロックだ!

ハニー・ホイットロックはウォーターフロントのホテルに待機します。彼女は、聖地巡礼画像の私の右側に位置する黒い三角屋根のガラス張りのビルにいたことになりますかね?

でもってセネター劇場ですが、
Senator Theatre - Wikipedia
私が行ったときは『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』を上映中でした。劇場前にはアイアンマンのコスプレをした人もいましたよ。この映画館ではバリー・レヴィンソンの『ダイナー』『わが心のボルチモア』にテリー・ギリアムの『12モンキーズ』にも登場します(←確認済み)。

プレミア会場からセシル・B・ディメンテッド率いる映画ゲリラ軍団に拉致られたハニー・ホイットロックが監禁された先はダウンタウンのヒッポドローム劇場。
The Hippodrome Theatre at the France-Merrick Performing Arts Center (france-merrickpac.com)
Hippodrome Theatre (Baltimore) - Wikipedia
ボルチモアのダウンタウンにある最後の映画館として1990に閉館したそう。今は舞台をやってます。
私が行った時は2015ボルチモア暴動でクローズしてました。
2015 Baltimore protests - Wikipedia
このすぐ近くにボルチモア・オリオールズのフランチャイズのカムデン・ヤーズがあります。こちらも2015ボルチモア暴動で、クポから警告された4月27日と28日の試合が中止。29日にはMLB史上初めて無観客試合を行い、私が訪問した5月2日から本来は本拠地で行う対レイズ3連戦だったのですが、敵地フロリダ州タンパベイでホーム主催ゲームとなったのです。

この後、ハニー・ホイットロックは完全に洗脳されてセシル・B・ディメンテッド率いる映画ゲリラ軍団と共に、ボルチモアの劇場や地元映画委員会の会合や映画撮影現場を襲撃して自主映画を撮ります。撮影されている作品内映画はロバート・ゼメキス監督『フォレスト・ガンプ』の続編『ガンプ・アゲイン』!ボルチモアのウォーターフロントにガンプお馴染みのベンチ(オリジナルはハリウッドのパラマウント・スタジオにあります)を置いてのロケ撮影かと思いきや、スタジオのセットの背景にウォーターフロントのスクリーンが垂らされているだけでした。スクリーンサイズに拡大されたウォーターフロントの写真はやっぱりフェデラル・ヒル・パークから撮影されたものでしょう。
Federal Hill Park - Wikipedia

©Tamasa Distribution
©2015 プッチー・ミンミン

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