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0107 J・F・ロートン監督『ハンテッド』聖地巡礼

1994年10月8日(土)と2022年4月9日(土)~11日(月)に日本の名古屋市中区・中村区・中川区で、2022年8月16日(火)に彦根市でJ・F・ロートン監督『ハンテッド』(The Hunted)の聖地巡礼をしてきました。

舞台はボルチモア、アムステルダムに並ぶ世界3大ジョークタウンの名古屋です。『ミスター・ベースボール』に続く「行こまいハリウッド映画」。UIP配給ユニバーサル映画のバリバリのハリウッド・メジャー超大作だがね!ちゃんと東京では銀座シネパトスで、大阪では天六のホクテンザで公開されてましたよ。ご当地名古屋ではどこの劇場で上映されていたのかな?
ちなみに、日本ロケのお手伝いをしたのは大映。音楽は鼓童(←サントラ盤CD買っちゃった)。

ビジネスの為に名古屋に出張したポール・ラシーン(演:クリストファー・ランバート)は、クラブでキリナ(演:ジョアン・チェン)という謎めいた美しい女性と知り合う。一目で彼女の虜となったラシーン。その思いが通じたかのように二人はたちまち恋に落ち愛し合う。だが、それから間もなくして、キリナは殺害される。その現場を目撃したラシーンは彼女を救おうと飛び込むが、黒装束に身を包み剣術を自在に操るキンジョウ(演:ジョン・ローン)を首領とする忍者軍団マカトに襲われて、瀕死の重傷を負ってしまった。
数日後、キンジョウはラシーンがまだ生きていることを知る。事実が知れる事を恐れたキンジョウはラシーンの命を執拗に付け狙う。彼の窮状を知った名古屋でただ一人の知人ミエコ(演:島田陽子)。彼女の訴えで夫のタケダ(演:原田芳雄)はラシーンを救うことを決意する。ラシーンを守ること…それはキンジョウと闘うこと。かつて、家族をキンジョウに殺害されたことのあるタケダにとって、それは仇討の絶好の機会となった。男の意地と夢を果たすための命がけの死闘が始まろうとしていた…。

オープニングは名古屋城からテレビ塔までの空撮でスタート。トヨタなど海外進出企業のお膝元の名古屋に出張してきたビジネスマンのポール・ラシーンと同僚(名古屋でキャスティングした外人俳優)が仕事を終えて歩くのが桜通と久屋大通の交差する横断歩道。背景にセントラルブリッジと(キーテナントが東急ハンズだった)セントラルパークアネックスが見えてます。
セントラルパークアネックス - Wikipedia

陸橋の反対側の区画にはテレビ塔(現・中部電力 MIRAI TOWER)があります。
テレビ塔は『モスラ対ゴジラ』でゴジラに破壊されています。

「パチンコホール京楽会館」とその奥のアコムの看板がある建造物は「名古屋東映会館」(東映株式会社中部支社&名古屋東映・名古屋東映パラス2002年9月13日閉館)の跡地に建つサンシャインサカエ。『仮面ライダー THE FIRST』『大日本人』のロケ地でした。
サンシャインサカエ (sunshine-sakae.jp)
サンシャイン栄 - Wikipedia

映画本篇にも登場するアコムの看板がある名古屋東映会館

名古屋城の重要文化財西北隅櫓(1619年建造。名古屋大空襲でも焼け落ちず現存)とラシーンの宿泊場所のホテルナゴヤキャッスル。聖地巡礼時は改築工事中。
ホテルナゴヤキャッスル - Wikipedia
株式会社ナゴヤキャッスル | 公式サイト (castle.co.jp)

監督の名前が出てきたところでオープニング終了。

でもって名古屋城の天守閣。
名古屋城公式ウェブサイト (city.nagoya.jp)

キンジョウ率いるマカトに襲われたラシーンが名古屋市消防局の救急車で運ばれた先は名古屋第一赤十字病院=第一日赤病院(現・日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院)。撮影当時の病棟は既に改築されていて正門=車寄のみが残っています。
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院(旧名古屋第一赤十字病院) (jrc.or.jp)
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院 - Wikipedia

そして昼間の時間経過の繋ぎショットとなる名古屋市役所(左側)と愛知県庁(右側)。走行しているバスは道路中央走行の基幹2号新出来町線(名古屋市営バス運営車)で安全地帯は基幹バスのバス停=プラットホーム。因みにこのバス路線は高校3年間の私の通学路。
基幹バス (名古屋市) - Wikipedia

こっちの聖地巡礼画像は背景に基幹バスが…
でもってこっちの聖地巡礼画像は基幹バスのバス停=プラットホームが…

第一日赤病院には愛知県警のパトカーも到着します。トキワ薬局は今もあるんですね!ちなみに、愛知県警所轄の中村警察署の警部役は岡田真澄!

映画本編画像の背景にトキワ薬局
聖地巡礼画像の背景にトキワ調剤薬局

愛知県警中村署の警備がダメダメなのか?病院側のセキュリティがヒドいのか?良く分かりませんが、ラシーンは忍者軍団マカトの襲撃を受けて病院から抜け出します。ここで夜間の時間経過ショットとなる大津通を名古屋三越・丸栄スカイル~松坂屋本店~名古屋パルコまで眺望します。スカイルの東海銀行はロケーション抜群なので支店統合されずに今でもそのまま三菱UFJ銀行で営業してますね!
大津通 - Wikipedia

ラシーンが逃げ出した先は伏見の御園通に面したパチンコ屋BOSS2(ヘラルド系今は閉店)。松島書店と百花堂の外観は全く変わりませんね!
御園通商店街 (misonodori.jp)
松島書店 | 御園通商店街 (misonodori.jp)
百花堂 | 御園通商店街 (misonodori.jp)

パチンコ屋BOSSでの逃亡を手助けした少女と共に、ラシーンは名鉄タクシー(名タク)で大津通と錦通交差点を北上。
名古屋のタクシー会社 名鉄交通 (meitaku.co.jp)

名タクの到着先は名古屋駅太閤通口。なお、名古屋駅は『モスラ3 キングギドラ来襲』でキングギドラに破壊されたり、『小さき勇者たち ガメラ』でガメラに激突されたりとこれまでに散々な目に遭ってたりします。
ラシーンは少女を名鉄タクシーにそのまま乗せて家に帰してあげます。背景に映るのは生活創庫アピタ名古屋駅前店。今はビックカメラ名古屋駅西店。
生活創庫 - Wikipedia
ビックカメラ名古屋駅西店 (biccamera.com)

新幹線には夜行列車が無いので夜が明けてから名古屋駅15番線からラシーンはタケダとミエコと一緒に東京行きひかりに乗り込みます。
16号車にはマカトの一団もゴルフバッグを担いで乗り込みます。映画本篇の日本酒「富貴」の看板は「山ちゃん」の看板になっていますね!

ひかりが出発するとすぐに空撮のナゴヤ球場が出てきます。メインゲートはポッカの看板です。巡礼画像はあの「10.8決戦」で撮影したものです。
10.8決戦 - Wikipedia

ストーリー上では伊豆半島沖にあるというマカトの対立忍者組織の本拠地に向かう筈なので降車駅は三島か熱海の筈なんですが、ラシーントはなんと名古屋駅15番ホーム(←背景に博多行きひかりと階段を降りて行くと乗換案内で「広小路口・東海道線・中央線・関西線」と書かれているのが判る)にリターン!漢字・ひらがな・カタカナの文字が読めないエリアの観客をターゲットにしているワールドクラスのハリウッド映画ですからこういうところはディテールに拘らないんですね!ただ、次のロケ地自体は彦根城なので米原駅で撮影すれば良かったのにね…。通過列車も多いし利用者も少ないので名駅よりは撮影し易かった筈。

という訳で、本来伊豆の沖合の島のタケダ率いる忍者組織の本拠地となる琵琶湖岸の彦根城の登場。
【公式】 国宝 彦根城 (hikonecastle.com)
彦根城ではラシーンは忍術というか武道を修行。マカトとの最終決戦に挑みます。撮影許可は天守閣内部はNGだったようで屋外のみです。

トレーニング中の時間経過のショットは名古屋のプリンセス大通り。伍味酉は名店。一時期、新橋にも出店してました。札幌かに本家は名古屋に本部があります…本店は札幌。
伍味酉 ごみとり|本店(名古屋) (taste-net.co.jp)
栄中央店 | 札幌 かに本家 (kani-honke.co.jp)

そして彦根城で最終決戦の導入部分が入ります。

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©1994 2022 プッチー・ミンミン


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