ほくろはポルチーニ 2024.2.1

2月入った。

2月入る2日前、ほくろを取りに行った。

いつからかは分からないけれど、お腹と首に出っ張ったほくろがあった(片方はまだある。)
中学の時には友達が首のほくろを「ピンポーン♪」とチャイムのように押していたので、もうだいぶ幼いころからあるのだと思う。

他人からしたら気になるくらいには盛り上がっているほくろではあったと思うが、自分としては首の側面にあるので普段目につかないのと、お腹も露出している部分ではないので、そこまで気にすることなく29年共に歩んできていた。

そんなほくろだがなぜか急に取ろうかな、と思い立った。
多分、3月末から3か月チェコに行くので、顔見知りの人と会う機会もなくなるし、旅立つ前に取っておいたら帰ってくる頃には傷口もちょうどきれいになっていそうだなと思って、このタイミングになったのだろう。
明確なきっかけがないので自分でも憶測でしか言えない。

思い立ったが吉日ではあるが、手術というのが怖いのと
できるだけ安い金額で手術したいと思ったので、
このためにわざわざ有給を取り、形成外科皮膚科、美容クリニック、皮膚科の3つを廻るほくろ検討ツアーを開催した。


最初に行った形成外科皮膚科は、ほくろの手術は手慣れたものなのか、私のほくろを見て大体の料金感と手術方法を説明し、あとは質問に答えるスタイルで数分で終了した。
保険も適用されるということでホッとし、次の美容クリニックに行くと雰囲気が全然変わる。
問診票を書いたら個室に案内されたのだがやったら担当者が来るのがやたら遅い。遅すぎてカバンの中に忍ばせていた焼き芋を食べていたら、担当者がドアをノックし、急いで焼き芋を頬張り入れ診察へ。
先ほどの病院とは違いほくろを見せると「おお!結構大きいですね!」と言われ、それ言っていいの?私はコンプレックスとかないから良いけど、意を決して取りに来た人いたらそれ嫌じゃない?みたいなのを考えてモヤモヤした。

あと今思うとやたら誇張されたほくろの説明図で説明を受け、料金も聞いた保険適用外ということもあって金額が違いすぎてここはないかもなと思った

他のところとも比較検討したいのでと言うと、初回なので○○円分は無料でご利用いただけるのでレーザー治療されます?とすぐに手術させようとしてきたのもなんか怖くてすぐに退散をした。


最後の皮膚科は、写真を見せてくれながら今までで一番丁寧に手術方法等を説明してくれて印象としては一番良かったが、最初と同じ保険適用だったけれどそれにしては少し高い金額を告げられたことと、保険適用手術の場合、1か月に一回しか手術は保険適用されないということだが2月に入ってからの手術になるといとだったので、ぎり1月で手術出来て料金も一番安そうな最初の形成外科皮膚科にすることにした。
金には抗えねえ、、本当は自分の体にメスを入れるんだから、値段より安心さを優先すべきなんだろうけど、それ以上に金が無さ過ぎた。
じゃあ今しなくてもいい手術すんなよって話なんだけど、今しないとタイミング逃しそうだと思ったから。



手術はレーザー、くりぬき、切開、とあるが、腹のほくろは大きめなので切開がいいということで言われるがままにそうすることにした。
病院に来るまでは何とも思っていなかったけれど、いざこれから手術なんだとやっぱり怖くなった。
麻酔が効いていないままでメスを入れられたらどうなるんだろうと思ったけど、切開される前に麻酔をした部分をツンツンして効いているかどうかを確認してもらいホッとした。当たり前か。でも麻酔したら本当に何も感じないんだ!と少し感動もあった。

手術はそこまで時間もかからず事なきを得た。
手術中にオルゴール曲がかかっていて、聞いたことあるけど思い出せない、、なんだこれ、、と思っていたら、先生が助手に「これは何の曲ですか・・?」と聞いていて、なんだか風通しがよさそうな職場だなと思った。


少し恥ずかしさもあり退出ぎりぎりまで言うのを迷っていたが、こんな機会滅多にないだろうと思いて摘出したほくろを見せてほしいとお願いした。
ほくろは小さい瓶に入れられホルマリン漬けのようにプカッと浮いていた。
美容クリニックで受けた説明より根っこは全然長くもとんがってもなく、きのこのような形をしていてやっぱり見てみないと分からんもんだなと思う。


当初は続けて2月に首のほくろを取る予定だったが、手術って抜糸とかもあり術後の時間も考えるとなんやかんや時間がいるんだなと分かった。
首のほくろは腹よりは小さいのでレーザー治療を勧められ、レーザーなら術後の拘束もない。(多分、切開よりは)

そうなると次に私が着手すべきなのは


ほくろ程ではないが、痔とも長い間人生を共にしてきた。痔ー子(ぢーこ)という名前もつけて呼んでいる。
だがお別れの時が来たのかもしれない。
昔、イッテQで海外のロケ先で痔が暴発して緊急搬送されたイモトを見てから、こいつもいつか私の手に負えない時が来てしまうんだという、現代人とAIの距離感みたいなのがあったから、残念ながらここでお別れ。

土曜日にとりあえず問診に行ってくる。

人間と痔の間にはお互いにとって良い別れ方があったらいいな。


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