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電脳の時代はもう少し先

攻殻機動隊というアニメをみてると
いろんな刺激はコンピュータの中で電気刺激として感じることが可能な世界だ。昔、本で売っていたポルノ雑誌や官能小説は今はもっぱら動画配信で観る流れだけれどVRの世界が次の形態だと思うしそこに視覚以外の五感が電気刺激でリアルに感じ取れたらきっと攻殻機動隊の世界観にかなり近いんじゃないかと思う。

とはいえ今は現代。電脳もなければVRも普及にはまだ時間がかかりそうだ。リアルとバーチャルの距離はまだ遠い。電気刺激で五感が満たされるには程遠い時代なのだ。


その時代にパートナーがマッサージサロンを開業する。この時代に実は合っているのではないかなと思う。PCやネットでは処理しきれない僕らの五感に対する欲求はこのコロナ時代にますます膨らんでいるのではないのかなと思うからだ。

本来ならただコミュニケーションをとるというのはネットでもリアルでも可能で選べるのであれば気軽にテレビ電話的なもので済まそうとする人たちは昔からいた。いまは逆に会って話すことをコロナ感染リスクととらえている人は一定数いる。日本社会は海外よりもいびつで対面で会うことに背徳感すら覚えるような人たちもいる。特に社会的に認められているような肩書をもつ人たちは感染管理を徹底しているかどうかを組織から求められている。

こうなるとますます必要に迫られなければ気軽に対面コミュニケーションを選択しないという層が一定数いるし、その層は中流~上流の富裕層もしくはある程度お金に余裕がある層だと考えられる。そうすると対面でのサービスはこれまで以上に価値が上がるような気がしている。もちろん感染対策がばっちり、とか、感染リスクが事実上ゼロみたいな実績のある組織はより価値を高めていけるはずだ。

そして話は戻るが僕らは電脳の世界にはまだ居合わせていない。つまり対面コミュニケーションは必須だしその価値がネット経由より高いと見積もるべきという話はした。この時代には肌と肌が触れる機会というのもより貴重な価値を生む。よく、高齢者の性欲問題を取り上げられることがあることに関係する。歳をとればとるほど人と肌を重ねる機会というのは少なくなっていくものだ。ある高齢者は病院で診察を受けることが一つの楽しみだという。それは触れられる機会が遠のいている生活で業務の一環とはいえ診察で体に触れてくれることに価値を置いているという構造で文字通り『肌と肌』が触れる機会に価値があることになる。生まれてから当たり前に抱きかかえられ手を引かれ育ち、異性と肌を重ね家庭を築いてきた人たちの高齢化時代では性的であれ非性的であれ接触そのものが価値である時代であろう。

とすると肌と肌を触れるサービスというのはターゲットをきちんと絞り価値を高めてくれる層に商品をきちんと届けるシステムづくりをすれば必ず利益が生まれるという構造なのではなかろうか。なんだかものすごい分野に切り込んでいる気がするパートナー。見守りたい。


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