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ノスタルジックなカレンダー/010_0031

この記事は「お風呂をためる16分の間で書き上げる」シリーズです。乱文ご容赦ください。この日のタイム:17分02秒。

今月の2023年11月より、午前中のみ週5日のアルバイトを始めました。何より実感するメリットは、規則正しい生活を過ごせることです。2番目は他人との直接的なコミュニケーションが必然的に生まれることでしょうか。意志の弱い私のような人間が在宅ワークをメインに仕事をすると、人に会う機会は減り、生活は不規則になります。こんな私なので、午前中のみのアルバイトにとても前向きなものを感じています。脳みその切り替えが難しいですけどね。

そのアルバイト先より、日めくりカレンダーのおすそ分けを頂きました。最初に目にした時に思い出したのは祖父母の家です。盆正月に親戚一同が会した際に、「誰がその日のカレンダーをめくるか」について従兄弟または兄弟と競った記憶がふと蘇りました。

ところで、アパートの1Fには通称「おばちゃん」と呼ばれる私とも仲良しで料理上手なご近所さんがいます。会えば立ち話をしますし、手料理の差し入れまで頂きます。

何かと頂いてばかりなので「僕になにかできることはありませんか?」としょっちゅう声をかけるのですが、遠慮深いおばちゃんから実際に何かをお願いされたことはありません。プレゼントのおすそ分けもだいたい断られます。とても遠慮深い方なんです。

先日に頂いた炊き込みご飯をの感想とお礼を伝えようと、日めくりカレンダーをGETした日のバイト帰りに自宅へ訪問。そのカレンダーを見ておばちゃんが発した第一声は「今どき珍しい!」というものでした。

懐かしむ目で日めくりカレンダーを眺めるおばちゃん姿を見て、ふと「よかったら差し上げましょうか」とお尋ねしたら、「いいの!?」という回答。約2年のお付き合いの中、こんなにもすんなりとおばちゃんに贈り物ができたのは初めてのことです。偉大な日めくりカレンダーです。
喜んで受け取って頂けたのは、やはり懐かしむ気持ちが大きかったのではないでしょうか。それが今回のやり取りを生んでくれました。

過去は引きずってはいけない、過去を振り返るな、今を生きろ、という言葉は身近な存在からも偉人の本からもよく目耳にするものです。それは確かにそうだと思いますし、私もそれを心がけています。しかし、「時に懐かしむ」くらいは心の栄養になるのかもしれませんね。

めくったカレンダーの裏にお絵かきをしたり、紙飛行機をつくって飛ばしたり、時にめくり過ぎて一緒に笑ったり。優しかった祖母が記憶の中で今も生きていることを確かに感じます。

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