2023年も太陽光パネルリサイクルで、多くの企業で新しい取組みやリサイクル事業開始などのニュースが飛び込んできました。

今回の記事では、2023年4月から6月までの主な取組み事例やニュースを紹介していきます。

4月

西村明宏環境相の2023年4月4日記者会見で、環境省と経済産業省が共同で太陽光パネルを念頭に再能エネ設備の廃棄やリサイクルについて、有識者検討会を立ち上げると発表し、『再生可能エネルギー発電設備の廃棄・リサイクルのあり方に関する検討会』が開催されています。

東京都が『第3回太陽光発電設備高度循環利用推進協議会』を開催し、住宅用太陽光パネルのリサイクル費用の補助を実施。

太陽光パネルリサイクル装置導入の推進のため、環境省による補助金や自治体によるリサイクル施設補助事業などが全国で推進。

アース建設(株)が、太陽光パネルリサイクルセンターを開設。

大坪GSI(株)が、太陽光パネルのリサイクル工場新設と報道。

使用済みパネルのリユース・リサイクル促進のため太陽光発電に関わる関連主体により、一般社団法人太陽光リユース・リサイクル協会が設立。

5月

東京都が、住宅向け太陽光パネルリサイクルを行う産業廃棄物中間処理業者を指定。

また住宅用太陽光発電設備の撤去・収集運搬マニュアルを策定・公開。

(株)サニックスが、中期経営計画で使用済PVパネルのリサイクル実証を発表。

https://sanix.jp/report/673/report_673_786.pdf

『2023NEW環境展』が東京ビッグサイトで2023/5/24~26の三日間開催、太陽光パネルリサイクルの装置メーカーや中間処理業者が出展。

6月

国土交通省が、『戸建住宅の太陽光発電システム設置に関するＱ＆Ａ』を公開。

三重県が、令和５年度使用済み太陽光パネル排出実態等調査業務委託の企画提案コンペを開催。（既に採択済）

(株)矢野経済研究所が『2030年の再生可能エネルギーマーケット ～太陽光発電編～』を発刊。

金城産業(株)が、太陽光パネルリサイクル専用機を導入。

まとめ

西村環境大臣の発言を受けて、国では太陽光パネルのリサイクルに関する検討会の開催や、環境省・自治体によるリサイクル設備導入の補助事業など、行政レベルでのリサイクルへの取り組みが活発化しています。
実際に太陽光パネルのリサイクル事業に参入する企業も増えており、官民双方で適正なリサイクル環境構築に向けた動きが進んでいます。

2023年後半においても、これらの取り組みが一層広まり、全国各地で適切かつ経済的なリサイクルが実現する環境が期待されます。

その他、太陽光パネルのリサイクルに関するさまざまな情報やニュースについては、こちらからご覧いただけます。

参考資料

• 各種報道資料、WEBサイト

• PVリサイクル.com：ニュースアーカイブ