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太陽光パネルリサイクルのニュース振り返り~2023年第4四半期~

太陽光パネルのリサイクルに関して多くの企業がリサイクル事業の開始や新しい取組みなど、2023年は適正処理・リサイクル環境が全国で普及した一年となりました。

今回の記事では、2023年10月から12月までの主な取組み事例やニュースを紹介していきます。


10月

徳島市と喜多機械産業(株)が太陽光パネルのリユース実証実験で包括連携協定を締結。

鳥取県と丸紅(株)が、使用済み太陽光パネルリユース促進で連携協定を締結。

北九州市が、(株)リサイクルテック(新菱)による太陽光パネルリサイクルを北九州エコタウン事業として認定。

https://www.kitaq-ecotown.com/info/2023/10/1033.php

NTTアノードエナジー(株)が、環境負荷低減に向けた使用済太陽光パネルのリサイクルの取り組みについて公表。

共栄九州(株)と(株)デンケンが、太陽光パネルのリユース・リサイクルで業務提携。

(株)旭金属が、太陽光パネルを分解処理設備を2024年導入と報道。

丸紅新電力(株)と(株)JPX総研が、バーチャルPPAで国内初となるリユースパネルを使用と発表。


11月

AGC(株)が、太陽光パネルガラスのリサイクル実証試験に成功したと発表。

(株)SDSホールディングスが、リユースパネルを活用したPPAサービス開始したと発表。

(有)カネタエンジニアリングが、太陽光パネルリサイクルシステムを建設。

内田工業(株)が、太陽光パネルリサイクルを開始。

https://www.uchida-ind.co.jp/pdf/PVpanel-recycle2022.9.pdf


12月

北陸電力(株)が、太陽光パネル廃棄ガラスを活用したインターロッキングブロックを開発したと発表。

石塚硝子(株)が、太陽光パネルガラスでの食器製造を実証したと発表。

佐賀金属(株)が、太陽光パネルの処理に関する許可を取得し、リサイクル事業を開始。

(株)シーエナジーと愛知海運(株)が、太陽光パネルリサイクル事業を開始したと発表。

安部日鋼工業(株)が、低炭素型コンクリート材料の研究で優秀講演賞を受賞。


まとめ

2023年は国による検討会や自治体によるリサイクル設備導入の補助事業など行政によるリサイクルへの取組みが進み、全国で太陽光パネルのリサイクル処理施設の導入が進みました。

太陽光パネルの大量廃棄やリサイクルに関して、一時期の様に大手メディアが注目を集める様な取り上げ方は少なくなっていますが、全国で多くの企業が着実にリサイクルの環境構築を進めています。

実際にリサイクル施設の導入は全国に広がっており、2023年12月末時点で既に50社を超える事業者によりリサイクル(中間処理)が行われています。

<公開版>太陽光パネルリサイクル事業者(PVリサイクル.com®調べ)

今後も全国各地で導入が進むことが確実であり、リサイクル施設の更なる普及が期待されます。


その他、太陽光パネルのリサイクルに関するさまざまな情報やニュースについては、こちらからご覧いただけます。


参考資料