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あなたが心からかけて欲しかった言葉は、何ですか

「過去のトラウマ」

この言葉を聞くと、誰もが、心の奥底で「ズクン」と疼く何かを感じることでしょう。

私もそんな一人です。

過去の出来事で深く傷つき、その思いが癒されないまま、現在へと繋がって目の前を曇らせてしまう。
そんな時に、是非、自分に問いかけて欲しい質問があります。

あなたが、心からかけて欲しかった言葉は、何ですか。
その人に、あなたは、本当は、なんと言って欲しかったですか。

あなたが深く傷ついた時。
傷つけられた時。
必ずそこには、「相手」がいます。
その相手が言った一言、あるいは、起こした行動で、あなたの心には深々とナイフが突き刺さり、その傷口から何年も、何十年も経った今も、たらり、たらり、と悲しみの血の涙が流れるのです。

その時の自分を思い浮かべて。
本当は相手に言って欲しかった言葉を、探してみてください。
そして、自分自身に、心を込めて、その言葉を囁いてあげてください。

傷ついて、それでも精一杯生きてきたあなたへ。
たくさんの愛を込めて、その言葉を、伝えあげてください。

◇◇◇

私の息子が中学2年生で不登校になった時、私が周りに言って欲しかった言葉がありました。

「大丈夫。学校になんて、無理に行かせようとしなくていいんだよ。それよりまず、お母さんがリラックスして、自分を大切にしてあげて」

残念ながら、当時の私の周りには、この言葉を囁いてくれる人はいませんでした。
学校の先生、カウンセラーの先生、ソーシャルワーカー、色々な人と話しましたが、みんなどうしたら「息子が学校に行くか」「元の生活に戻れるか」そればかりにフォーカスしていました。

不登校を長引かせる原因の一つに、親の初期対応があるように思います。
そこで親自身が、「学校に行かない」という選択を、心から選べるのか。
私は口では息子に「学校に行かなくていい」と言っていましたが、心のどこかでは、いつか戻って欲しい、どうしたらその道を最短距離で実現できるのか、そればかりを考えていました。

その時にもし、

「大丈夫。学校になんて、無理に行かせようとしなくていいんだよ。それよりまず、お母さんがリラックスして、自分を大切にしてあげて」

この言葉に出会っていたら。
何か少し変わっていたかもしれません。

・・・と言っても、その時、その言葉に出会えなかったことを、私にこの言葉を、誰も言ってくれなかったことを、恨んでいるわけではありません。
あるいは、もしかしたら言ってくれた人がいたのかもしれないな、とも思います。
でも私は「学校に行くことが普通であり、ベスト」と思っていたので、心のアンテナにはひっかからなかっただけなのかもしれません。

(この、自分が持っている「心のアンテナ」の範囲や、どこを向いているか、も大事なことなので、またそれは別の時にお話しできれば)

あなたが心から傷ついたあの時。
あなたが、本当は、相手に言って欲しかった言葉は、どんな言葉でしたか。

あなたが、あなた自身に、その言葉を、優しく囁いてあげてください。

誰が言わなくても。
誰にも言われなくても。
あなただけは、あなたのことを、認め、許し、愛してあげてください。

そこから、全てが始まるのではないかと、思うのです。



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