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宝塚歌劇団 宙組 - プロミセス、プロミセス

バート・バカラックが音楽を手掛けたミュージカル『Promises, Promises』。元々は1968年から米国のブロードウェイでミュージカル上演されていますが、2010年にはリバイバル上演されています。また、イギリスやイタリアでも上演されているし、日本では何と宝塚歌劇団が上演している。今日はこの宝塚のサントラが素晴らしいという話題です。

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原作は映画『アパートの鍵貸します - The Apartment』(1960年)。ジャック・レモンとシャーリー・マクレーンの笑いと涙のラブコメディ。僕は大学生の頃にビリー・ワイルダー監督の大ファンになって、今でも彼の監督作品は全て好きだ。

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米国のブロードウェイ・ミュージカル『Promises, Promises』は、1968年から1972年まで1281公演の大ヒット・ロングランを記録した。脚本はニール・サイモン、音楽はバート・バカラック=ハル・デイヴィッド。この映像は、ミュージカル出演者がテレビ番組『エド・サリヴァン・ショー』(1968年)に出演した際の貴重な映像。クリスマスイヴの夜に社内でクリスマスパーティが開催されたとき、ミュージカルでいちばん盛り上がるシーンです。

バート・バカラックは『Promises, Promises』の音楽で1969年グラミー賞のミュージカル部門作曲賞を受賞している。アルバム単位で考えると、この『Promises, Promises』のサントラがバカラックの最高傑作だと思っている。それくらいバカラックの才能が溢れ出していたイケイケな時期で、サントラの音楽すべてが名曲なのです。

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ブロードウェイ・ミュージカル『Promises, Promises』は大好評で、イギリスやイタリアでも公演されていたようでサントラが制作されている。そして2010年には米国でリバイバル公演されている。こちらは2010年版のブロードウェイ・ミュージカルの模様。

2010年版は改めて音楽がレコーディングされていて、CDのほか、サブスクでも聴くことができる。

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『Promises, Promises』に限らず、ブロードウェイ作品は著作権の問題でDVD化が難しいようです。もちろんYouTubeでもほとんど見ることができない。なので、日本人で『Promises, Promises』の公演を観たことがある人って極めて少ないと思う。しかもサントラを聴いただけだと、どんなストーリーなのか、どんな場面で曲が使われていたか分からないですし。。。

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宝塚歌劇団の宙組が2021年に『プロミセス、プロミセス』のミュージカルを上演している。ぼくは観ることはできなかったのですが、このミュージカルのCDが2022年にリリースされている。これが素晴らしいです。

現時点ではサブスクでは聴けなくて、CDだけで聴くことができるようです。しかもCDの値段が5000円もする。でも、これは買う価値のある素晴らしいCDだと思う。なにせ、バカラックが作った楽曲はすべて日本語に翻訳されていて、劇中のセリフや観客の拍手も全て(オープニングからエンディングまで)収められているのです。音質も良好。このCDの約2時間を通して聴けば、『Promises, Promises』がどんなストーリーでどんな場面でバカラックの楽曲が使われていたのか、そしてどんな歌詞の歌なのかが我々日本人にもよく分かるのです。

ということで、宝塚歌劇団宙組の『プロミセス、プロミセス』のサントラCDが最高なので、皆さんもぜひ聴いてみてください。

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ちなみに、宝塚歌劇団以外でも日本でミュージカル上演されている。2012年に上演されたもので、宝塚よりこちらのほうが古い。YouTubeにもダイジェスト映像が残っている。今までサントラで繰り返し聴いた曲も、日本語で聴くとよりリアリティを感じますね。

(おしまい)

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