税務署に開業届を出した。しかし、事業売上の振込先が自分の個人名の口座では格好が悪い。クライアントへの請求書には屋号のついた銀行口座名を書きたい。

以前、一般社団法人の設立に少し関係したことがあり、会計を引き受けたため、銀行口座を作る手続きに銀行へ行ったのだが、手続きがとても煩雑だった覚えがある。
「法人」の口座開設の場合、まず、銀行の支店が本社所在地か代表者の住所の最寄りの支店でなければ手続きが全くできない。それで一度追い返された。
しかも必要な書類として、法務局へ赴いてその団体の登記簿謄本を入手する必要がある。また、代表者の代理で行くので、委任状をやたらと用意する必要がある。また、申し込みの書類の記入も似たようなことを何度も書かされる。そして、審査のようなものがあり、即日では口座が開設できない。自分の家の近くでもない銀行の支店を、何度も訪問しなければならなかった。法人の口座開設は誠に面倒くさい。

果たして、「個人事業主」の口座も同様に面倒なのだろうか？
個人の口座開設はネットでできたりするが、と思いつつ、アポなしで最寄りのM S銀行へ行ってみた。自分が普段、生活費の引き落としなどに使っている口座のある支店だ。
そして、意外なことに、身分証明書（運転免許証）とハンコがあればその場で簡単に口座が開設できた。審査なし。非常にあっさりと作れた。
要するに個人事業主は法人ではなく、屋号がついていても、あくまでも個人の口座の扱いなのだ。
加えて、自分のクライアントへの売上を決済するのに、クレジットカードなどで決済できる「カードリーダー」をタダでもらえるキャンペーンもやっていた。とりあえず入会してカードリーダーを頂戴した。
また、法人のクレジットカードも作ってくれるというので、合わせてお願いした。事業の経費を落とすのに、法人カードの方が後々整理がいいのではなかろうか、と考えた。
また、サラリーマンを辞めると信用が落ちてクレジットカードがなかなか作れなくなる、という話も聞いたことがあったため、作れるうちに持っておけばいいかと思った。

ということで、いろいろと申し込んだので少々時間がかかったが、90分ほどであっさりと口座は開設できた。

口座をいつまでも空にしておくわけには行かないので、早く売り上げを上げないといけないな、と思いを強くした。