事業承継2

事業承継の可能性を広げるため、立川にある東京都多摩地区事業引継ぎ支援センターに行って来た。

支援センターは立川商工会議所が経済産業省から委託を受けて実施している国の事業で、相談員の方が無料で1対1の相談に乗って下さった。
支援センターの趣旨としては、何らかの理由で事業を継続できなくなった経営者が、後継者を探すのをお手伝いする役割を担う組織だ。
中小企業の経営者が会社を手放すわけだが、小さい会社であれば、その個人的なスキルや頑張りによって事業を継続して来た会社であり、新参者がその頑張りを引き継ぐには相当の覚悟と労力が必要だ、との話だった。
相談員の方がおっしゃるには、1年ほど前、三戸政和氏の本で、「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい  人生100年時代の個人M&A入門」を読んだ人が入れ替わり立ち替わり支援センターに来たそうだ。
その本を読んで来た人たちは、会社を買ったら、手放しで事業が回るような誤解をしている人が大変多かったそうだ。
会社の経営はとても大変だし、投機目的で会社を買おうというのであれば、当支援センターの目的と合わないため、紹介することができない、とのことだった。
私は投機目的ではなく、働きたいと思って紹介をお願いしたいと言ったものの、立川は支部であり、実は住田にマッチするような案件がそれほど豊富にあるわけでもない、との話だった。

住田の経験やスキルを活かせる案件を気長に待つ方法もあるが、むしろ、起業も検討されたらどうか、との話だった。自治体が起業を支援するセミナーなどもやっており、様々なサポートがあるので、並行してそちらも検討することをお勧めする、とのことだった。

自分で会社を起こすと言っても、起業をしても3年後の生存率が数パーセントというイメージがあり、ゼロから起業することは全然考えていなかった。私は、弁護士や税理士、建築士などの、いわゆる「士業」の資格を一つも持っておらず、サラリーマンを30年近くやってきた自分が、今さら会社を起こして生き残れるとは思えなかった。
しかし、現実には事業承継の道も同様に大変厳しい道であると理解が進んだため、起業についても情報を収集しようと考えた。

ありがとうございます。引き続き、情報発信をしてまいります。