キャッシュエンジン

起業の勉強を始めた。
大竹慎太郎「起業3年目までの教科書 はじめてのキャッシュエンジン経営」
という本を読んだ。
著者は、サイバーエージェントを出てトライフォートを創業した若手の起業家だが、その本によると、起業にあたって大事な事は、キャッシュエンジン事業とスケール事業を両立させることだという。

・キャッシュエンジン事業:主に労働集約型(人海戦術型)の堅実な事業
・スケール事業:開発にお金がかかるが、一発当たれば大きな利益が見込める事業

トライフォートでは、「キャッシュエンジン事業」が、企業のホームページ制作やスマートフォンアプリの受託開発、インターネット広告代理事業で、「スケール事業」がスマートフォンアプリやウェブメディア事業などを“自社サービス“として展開するような事業だという。

起業しても3年続く会社は数パーセントだと言われているが、いくら新規事業を入念に練ったところで、それがお金を生み出すまでには時間がかかるし、その商品が当たるかどうかもわからない。いくら素晴らしい商品でも、市場に投入するタイミングが早すぎればお客様に受け入れられないし、遅ければ先行業者に利益を持っていかれる。
その商品が絶妙なタイミングで、狙った金額でちゃんと売り上げが上がるのかは、やってみないとわからないのだ。
そういったスケール事業ではなく、既にニーズが明らかだが、人手や工数がかかる地味な事業をまずは展開する。そのキャッシュエンジンが軌道に乗ったら、スケール事業に取り組み、それが当たれば会社が大きくなる。
それが当たらなければ、また地味にキャッシュエンジン事業を続けながら、次の事業にチャレンジする、とういうことの繰り返しらしい。
今は有名になっているベンチャー企業も皆そうやって生き延びて、成長してきたということだった。なるほど。

サラリーマン時代には、コピー機の販売をやっていたが、こちらはキャッシュエンジン事業に間違いない。出力をするとアフターチャージでチャリンチャリン入ってくる素晴らしいビジネスモデルだ。1度設置をすれば4、5年は稼ぎ続ける。

お客様の取引先で、SI(システムインテグレート)をしているシステム会社も「システム保守」という名目で儲けていた。システム開発は売り上げは大きいが、ちょっと間違えるとSE工数がかかりすぎて利益が吹き飛び、すぐに赤字になる。そして一度システムを入れたら、しばらくは開発しない。

だが、「システム保守」であれば、定期的に安全にキャッシュが入ってくる。そう言った磐石なキャッシュエンジンとのバランスが重要であることが納得できた。

では、自分にとってキャッシュエンジンとなる事業は何ができるのか。ここがまずは課題である。自分ができるキャッシュエンジン事業の探索を始めた。


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