マガジンのカバー画像

D-Apr.2022

17
日記:2022年4月分
運営しているクリエイター

記事一覧

2022/04/30:

ずっとテレビを観てないから今はどんな番組になっているのか知らないが、島田紳助の頃の「行列のできる法律相談所」は好きだった。ある問題が提示され、Give me a truth!って声が流れたあとに弁護士たちの諸見解が出てきて、大抵の場合それらは互いに齟齬していて、たちまち法解釈にかんする論争が起こって、たまにその過程で意見を変えちゃう弁護士すらいて、最後には(たしか)多数決みたいなかんじで結論が出る

もっとみる

2022/04/29:

YouTubeのホームに頭ボサボサのネイマールの画像が流れてきて髪を切る予約をした。結局、一日家から出なかった。雨。

平日に労働者をやって休日に消費にいそしむという現代の生活モデルの善し悪しを考えるその一歩手前で、そのシャトルラン的な際限ない反復運動に器質的に絶対ついていけないこの心身はなんと健康なのだろうと思いながら、ただ横になって一日を終える。これがここ数年のゴールデンウィークの過ごし方。き

もっとみる

2022/04/28:

明日からゴールデンウィークなので授業が無い。だから明日学校に行っても誰もいないだろう。よかった。概して他人というもの一般はウザいが、みな許容範囲を設けて大目に見ながら関係をやっている。しかしそのラインを大幅に超えてウザい人というのもいる。例えばある人は歴史を重んじろとか言ってくる。昼飯食いながら。アホ。お昼にアウシュヴィッツについての話をすると歴史が現前したりするのか? それとも逆に飯が美味くなる

もっとみる

2022/04/27:

いかにして本を骨抜きにできるか。考え方としてアリかもと思うのはやはり本を妙に特別で神格化された媒体だと考えるのをやめることで、つまり本はむしろCDやDVDに近いと思いこんでみること(全部BOOKOFFにあるから似たようなもの)。詳しくないが、ディスク類はアナログ信号(波)をデジタル化(定量化)したものを記録し、再生機器によってまたアナログに変換する。アナログ−デジタル−アナログ。本もおおむねこれと

もっとみる

2022/04/26:

「魂」というのは重力的というか重心そのものだ、というのはなんとなく理解できる。燃やすとか言うし、エレメントでいえば炎っぽい🔥。それに対して「精神」は揮発性、とにかく軽い感じだという。これは感覚としてはわかるけど説明するとなると少し頭を抱える。ちょっと俗っぽいパラダイムで行こう。「騎士道精神」とかあるし、たぶん精神はアトモスフィアに関わる。雰囲気だ。雰囲気は大事。気分(この言葉も色々考えさせてくる

もっとみる

2022/04/25:

〈戦争機械〉という概念についてあらためて勉強した。「魂」という言葉に不満を覚えるようになってきたからだ。もっと脱領土化された適切な言葉があるはず。以下使えそうなところの断片的メモ(『千のプラトー』、第12プラトー「遊牧論あるいは戦争機械」より)。

「魂が重力的というか重心そのものであるのに対し、精神は揮発性とでもいうか軽やかな性質をそなえている。(…)イブン・ハルドゥンは遊牧的戦争機械を家族ない

もっとみる

2022/04/24:

ガラス戸に、もともとの営業時間であろうものが朝10:00〜夜7:00と書いてあって、そのすぐ近くに張り紙がしてある。「新型コロナウイルスに伴う時短営業について」とあって、コロナ禍を受けまして当店は朝10:00〜夜8:00までの営業時間とさせていただきます、とのこと。立ち尽くしてしまった。きっとみんなこんな感じで生きている。それはなんとなく知っている。でもこの抜け感は自分には真似できない。力み続けて

もっとみる

2022/04/23:

首と頭が痛いし疲れてるから、今日は洗濯機を回すだけで他は何もしなかった。めんどくさい人と話すといつの間にか自分もめんどくさくなっている。こうキレ味が悪くなると研ぎなおす必要がある。その作業を岸本に通話で手伝ってもらった。

2022/04/22:

芹沢あさひの研究室への実装はたちまち効力を発揮したと思う。今日の話し相手は、非常に垂直的な図式で思考するある人物。そんな彼に、君の言っていることは文化相対主義で危険だと批判されたので、かたわらにあさひを携えながら応答(?)した。確かに相対主義的に見えることもあるだろうが、ちょっとひとの信念をナメすぎだ。さて、こういう状況でできることは、徹底的に、普遍的な善悪についての言及を退けながら、ただただ「リ

もっとみる
2022/04/21:

2022/04/21:

今日から芹沢あさひのフィギュアが全国のゲームセンターでプライズに登場。早速確保しに行く。一人一箱までとのことだったので、2300円かけて一箱ゲット。ずっしりとしていて、造形がいい。すごく嬉しい。余裕があれば後日、保存用にもう一箱確保したい。芹沢あさひは近代以降の学問の神様の一人なので、研究室にそのフィギュアを実装することが可能になって、本当に頼もしい限りだ。きっと事あるごとに窓辺からやってきて、破

もっとみる

2022/04/20:

短髪にしてからずっと、なるべく髭を剃るようにしていたのだが、ここ数日は生やしている。エレベーターの鏡にうつった自分の姿をみて、オカマに見えなくもないな、と思った。だから剃っていたのだった。オカマに見られたところでだから何だと跳ね返してみせるほどの力はないから、明日の朝に髭を剃ると思う。剃刀は言う――「髭の流れを切断せよ」。考えれば、毎日こんな鋭いものを顔にあてがわされ、たまに血が出たりしているのも

もっとみる

2022/04/19:

APEXをはじめとするバトロワ系のゲームは構造的に複雑すぎる。Call of DutyとかBattle Fieldとか、二つの陣営に分かれて乱れるように戦うゲームは単純な構図でまさに「ゲーム」って感じがして好きなのだが、バトロワは三つ巴の戦闘や漁夫がやってきたりするし、マップも安地もややこしすぎる。やはりシューターゲームは単純な対立項に分かれて殺し合い、リスポーンしまくり、狂気的ディオニソス的に高

もっとみる

2022/04/18:

「偽なるもの」。例えば人の話をきいているときに、そこで語られる断片的で主観的な情報から「だとすると〇〇ってこと?」とか言って話をあらぬ方向に発展させると面白くなることが多い。あまり言語化されているものを見たことがないが、これはユーモアの方法としてはわりと定番だと思う。しかしこの方法は単にウケを取るためだけのテクでもない。話してる人の思いもつかなかった何かが現れたりもするのだ。

全体的で客観的なも

もっとみる

2022/04/11:

夕方からあおきくんと観た《天気の子》に強い衝撃を受けてしまったので何も書けない。かろうじて言語化できるのは、徹底的な現在主義だと思った。容態が安定してきたらあとで感想を書くかもしれない。

追記:
《天気の子》の現在主義は徹底している。一般的なロマンス物語を想起してみると、ふつう「未来」がある。エピローグで二人が結婚していたり、そこまでダイレクトでなくてもなにか誓いあったりするなどして、その先の「

もっとみる