見出し画像

ブラック校則だった!?

ブラック校則が話題になっている。
元来明るい目の髪色の生徒は 黒く染めなければいけないとか。。。
そこに端を発し、驚くべき校則が挙げられてたりする。

私自身の学校の校則を 思い出せるだけ挙げよう。
但し、もう何十年も前のものなので、現在は改定されている(はずである)。

先ずは頭髪。
いうまでもなく、パーマネント、脱色、カラーリングは禁止。くるくるドライヤーやコテ(ヘアアイロン)を使用すること及び髪にウエーブをつけることも禁止。
地毛が明るい生徒、くせ毛の生徒は、子供のころの写真と親に一筆書いてもらい届け出て、「地毛証明書」の発行を受ける。これは常に携帯しておく。
頭髪検査は、始業式と終業式の前後、および不意打ちで行われていた。

入学した時「ロング」か「ショート」かを決め、3年間変更できない。
ロングとは「みつあみ」のことで「ショート」はおかっぱ頭をさす。

長くなってきたから束ねる・・・というのは許されなかった。
ロングと届けた生徒は、途中で毛先をそろえる以外のカットは禁止。
つまり、1年生は三つ編みが短く、3年生の三つ編みは長くなければいけない。
1年生が終わる頃、頭髪検査が行われ、三つ編みが3つできていないと、ロングの資格は失い、以降卒業までショート(=おかっぱ)となる。
 「ロング」の生徒は、学校内はもちろん登下校の際も、左右にきっちり分け、根本からがっちり三つ編みにしなければいけない。ゆるく編むのは禁止。ゴムは黒のみ。太い黒ゴムも禁止。耳のすぐ下から毛先2センチを残すまでぎっちり編む。

 「ショート」の生徒はおかっぱのみ。髪の裾は一直線で襟にかからない長さ、途中の段カット、内側だけすくことも禁止。横髪と後ろ髪は90度。マッシュルームカット禁止。(もちろん聖子ちゃんカットも厳禁) 前下がりのワンレングスも禁止。

ロングもショートも前髪は2パターンの選択可。
パターン① 眉が見える長さで横一直線。横髪と90度の角をつける。
パターン② 前髪を長くして黒ピンでとめてもいい。ただし髪留めは黒い細いピンのみ。複数本使う場合は2本まで。平行にして使用しおでこは全開すること。

定期的な頭髪検査は、名簿片手に学年全先生が1クラスずつ回って検査していた。生徒は一人ずつ教壇に上がり、先生数人に囲まれ、クラスメイトの注目の中行われていた。頭髪検査の時だけでなく、授業中も、休み時間の廊下でも、登下校の通学路でも常に先生の目が光っていた。
規定以上の長さの髪は、放課後先生がラシャ切狭で切っていた。
(目が光っていたのは頭髪だけじゃないけどそれはまた別記)

違反した生徒は、始末書や訓戒、親呼び出し、停学とその程度によってバツが待っていた。

「日本人は黒くて真っすぐな髪の毛のはず」
という大前提があった。
でも実際はそんなことはない。さかのぼれる限り純粋な日本人であっても、大きなウエーブから小さなウネリを含め、くせ毛の子は非常に多い。
直毛であっても、すごく毛量の多い子は、おかっぱにするとダースベーダーのようになってしまうし、三つ編みにすると神社の鈴緒のようになってしまうと嘆いていた。

今の時代、生徒の髪を切ったり、三つ編みをほどいている生徒の髪をわしづかみにして引っ張ったりしたら、下手したら警察沙汰だ。
でも当時は、
ちょうど校内暴力の嵐が吹いていた「積み木くずし」「ビーバックハイスクール」「金八先生」の時代である。
やむを得なかったのだろうね。

とはいえ、やはり怒ってたよ、女子高生だった私は。
不良っぽくかっこつけたいとか明らかに不良に向かっての髪技巧は指導すべきかもしれないけど、
止むにやまれぬ事情で規則違反してた子も多くいた。前述のすごく髪が多い子とか、生まれつきのくせで髪の毛が内巻になってしまうことか。。(髪の毛は真っすぐでなければいけないから毛先が内に巻いたり外に向いたりしていても指導を受けた)
それから、成績の良い子は頭髪検査が甘かったように思う。

髪型だけではない。
制服然り。
持ち物然り。(今のように携帯電話はなかったけど)
登下校の際は一切の寄り道が禁止されていて、
たとえ塾や習い事に行くときも 親が届け出を書いて、許可書を持ってる時だけ通学路から外れることができた。学用品を買う本屋や文房具店さえ許可制だった。(帰りにタピオカを食べるなんてありえなかった)
鞄に飾りやキーホルダーを下げてはいけなかったし、制鞄以外は持てなかったから、体育がある日など荷物の多い日は風呂敷が推奨されていた。
(戦前かよ!)
下着の色も白と指導されたし、コートの上からマフラーを巻いてはいけなかったし、櫛や鏡は小さいサイズと決められていたし、漫画や雑誌はもちろん持って行ってはいけなかったし、ピアス、アルバイト、コンサートに行く(親とクラッシックはOK)、男女交際・・・禁止の嵐である。


なんで 人間は外見じゃないって教えなかったのだろう。
学力と髪型には相関性がないって思わなかったのだろう。
生まれ持っての性質を尊重するって教えなかったのだろう。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?