個性とは

最近、個性という言葉について考えていた。
一緒に食事に行った女性が、お仕事で発達障害や統合失調症を抱えた人たちと接している人だったのだけど、僕にももしかしたら発達障害の疑いがあるんですよね~、という感じで彼女に少しお話を聞いてもらった。
先延ばしがひどいとか、部屋の片付けがなかなかできないとか、悩んでいることを話したのだけど、「個性として考えたらどうでしょう?」という言葉をいただいた。言わんとすることはわかるのだけど、どうもなかなか納得がいかなかった。

短所として考えているものはポジティブに捉えうるのか
個性という言葉にどうも納得いかなかったのは、僕が自分のそういった特徴について「短所」としてしか捉えていないからだろうか。短所としてしか捉えていない自分の特徴について、「個性」というどちらかというとポジティブな捉え方をするのは、とても難しいことなのではないかと感じる。
なんというか、そんなふうに考えられるのであれば最初から苦労しないわけであって。主に仕事などで露呈するそれらの短所は、劣等感を刺激する。周りの人間が難なくこなすことが自分にとってなかなか難しい。そんな状況をポジティブに捉えうるのか?

そう思えるということ
所属する集団において、僕が短所を自覚するのは悪い意味で目立つときだ。そして悪い意味で目立つということは、集団の他の人間はそれを良しとしないということだ。僕にとって短所という自覚は、他者からの目によって作られるように感じる。
個性として前向きに捉えられるというのは、少なくとも所属する集団の中では、そもそも出発点がマイナスではない。「こうあってもいい、むしろこうあったほうがいい」という空気がなければ、つらい。
いわゆる認知の歪みということもあるのだろうけど、個人的には「こうしたらいいか!」とすぐに考えられることではなかった。


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