0608「#スカッと #修羅場」

昨日はお昼からいろんな打ち合わせで東京のそこかしこを回遊した。最初の打ち合わせは電通さんで、ここのところちょこちょこ行くことがある。久しぶりな人にたくさん会えるので、緊張と落ち着きの間みたいな気持ちになる。ロビーに、「電通社員が上司からかけられて嬉しかった言葉」が掲出されていた。「お前が謝る必要はない。この仕事の責任者は俺だ。」とか。長洞さんと打ち合わせに行ったので、その場で長洞さんの目を見て、「お前が謝る必要はない。この仕事の責任者は俺だ。」と言っておいた。

金曜日の夜なのに特に予定を入れていなかったので(せっかく日本にいるのだから誰かとお会いして仕事を広げたりするのも大事なのだが、忘れていた)、これは週末にやるのが面倒なことを先にやっておこうと思って、オフィスの向かいのジムに行ってトレーニングをした。徐々に、以前小島聡みたいな屈強な人に怒られたショックから開放されつつある。

ジムで大胸筋をあれしながらテレビを見ていたら、ジャニーズの人が土下座していた。「土下座って、プロレスだなあ」と思った。昔、AKBの人が男と遊んだだかなんだかで丸坊主になっていたりとかしていたが、アイドルというのはプロレスなんだよなあと思う。ヤフーニュースにも載っていて、「土下座が嘘くさい」とか「魂が入ってない」とか、茂木さんみたいなコメンテーターっぽいことを書いていたが、これはプロレスなわけだし、そもそもこの人たちはこのアイドルに何を期待しているのだろうと思う。うちの子供たちには、ヤフコメを書くような人間にだけはなって欲しくない。

とも思ったが、よくよく考えたらプロレスというものは、WWEなんかだと特に、そういう強調されたパフォーマンスに対してああだこうだ言って喜んだりブーイングしたりするようなエンターテインメントなわけだから、これは正しいのかもしれない。そう考えると、ヤフコメの人々はプロレスの観客なのだなと思う。巷にあふれるクソリプなんかも、一般人がしゃべったりなんか書いたりしていることをプロレスだと勘違いして喜んだりブーイングしたりしているだけなのだろうなと思うと、それは仕方ないのかもしれないなと思えてき始める。

逆に、ここにはビジネスチャンスがあると思う。ソーシャル上の喧嘩とかを恣意的にエンターテインメントとしてつくる。たとえば、xx月yy日に、イケハヤと誰それがソーシャルメディアで試合するぞ、みたいなことにしておいて、口喧嘩をしてもらう。広告を挟んでいくのかもしれないし、マネタイズは簡単にできそうな気がする。そういう、インフルエンサーの口喧嘩を商売にするのは、健康と教育に悪そうだけどサービスとしては面白い気がする。

こないだふとYouTubeで発見した動画があって、それはこれなのだが、「旦那の優しさを利用していた浮気嫁の浮気がバレた」みたいなシチュエーションのLINEのやりとりをスクロールして動画にしている。40万ビュー。

この形式は結構流行っているっぽくて、すげーなと思った。昔フジテレビで「どうーなってるの?!」という、人の不倫とかそういうのを再現ドラマにして小倉さんがああだこうだ言うという番組があったのだが、「どうーなってるの?!」の再現ドラマを簡単に自分でつくってコンテンツにできる時代が来たんだなと思った。すごく健康に悪いけど、見始めると見てしまう。さらにすごいのがこの動画のハッシュタグで、「#LINE #スカッと #修羅場である。「スカッと修羅場」ってすごい言葉だが、非常に単刀直入にこのコンテンツのもたらす効能を説明していると思う。浮気した妻とかを追い詰めるのがこのコンテンツの内容で、構造が勧善懲悪になっているので、ともすればスカッとしてしまう。「スカッと修羅場」なのだ。

大麻で捕まったアイドルの土下座なんて、世の中のヤフコメ民にとっては、「スカッと修羅場」以外の何物でもないだろう。

そういうものに、おしゃれクリエイターがつくる北欧のおもちゃみたいなおしゃれコンテンツが簡単に勝てるわけないよなあとか思う。

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qanta

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