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0227「性格悪いなりの生き方」

今日からロサンゼルスに出張だ。ニューヨークからロサンゼルスに出張って言ったら、東京から大阪に出張する感覚かといえば、まあわりとそんなようなものだが、移動には6時間もかかるので、普通に遠いし、時差も3時間ある。

そしてこれが大阪だったり福岡だったり、日本の地方都市なら、その土地の名産品などをモチベーションにして働きに出かけることができる「食い物触媒」作用が働くので、出張上等なのだが、これがロサンゼルスとなると、かなりの盛り上がらなさがある。

強いて言えばあったかいのは良い。昨日オンラインでLAと会議したら、カメラの向こうが抜けるような青空で、完全に春だった。

前回LAに行った際は、仲の良いMediaMonks社の屋上で仕事させて頂いて、すごく暖かくて良かったのだが、今回はそういえばまだどこに居候するか決めていない。それどころかどこに宿泊するのかも決めていない。仕事の予定だけが入っている。

朝、東京との会議中に荷造りしてそのまま出てきたので、忘れ物をしたのではないか。で、いつも使っている手持ちカバンと別に着替えを入れる用の袋を持っているが、あまりに軽すぎて、着替えが入っていないのではないかと思って、空港着いてから確認したら、実際にそこそこ着替えを忘れていた。

昨日、どこかで、毒舌だったり皮肉ばっかり言っている人間は成功しない、という記事を読んで、内容は忘れたが、「あ、これは私だな」と思って、「そうか、このままだと自分は成功しないのだな」と思った。重ねて、人と話していてそのへんをやや指摘されたので、ますます「これはダメなのかもしれない」と思った。

私は、自分の性格を我ながらひどいものだなあと思っていて、ちょこちょこ人間関係にも問題を抱えて生きているのだが、あんまり、いかに自分の性格が悪いかをまとめたことがなかったので、飛行機の上だし、まとめてみようかと思う。

まず、すぐ怒る。別に表には出さないが、なんか慢性的に怒っている。怒りの対象を探しているような気もする。表に出ると、すごく面倒くさい人になる。自分と違う信条を持った人に対して、ひどく排他的になる傾向にも通じるところがある。サウナに行くと結構治る。

次にあるのは、いじけ癖で、少しでも疎外感とか、尊重されていない感じがすると、それをアピールするためにヘソを曲げる。ヘソを曲げている自分を表現する。「かまってちゃん」でもあるのだと思う。

あと、すごい陰険姑息だと思う。あまり嘘はつかないような気がするし、自分なりに信じるものにはストレートに対応するのは良いところだが、気に入らないことがあるとぐちゃぐちゃと陰湿な手段でそれを阻害しようとする。例えば、こういう文章を書くことで、「私は自分の汚いことも反省できるよくできた人間です」という感じをわざわざ出そうとするのもすごく姑息だと思う。

徹底して協調性がない。もうこれは、借金玉さんが著書で書かれている「茶番センサー」、つまり、集団の中で規定されている決め事を無条件に受け入れられない、という癖が発動してしまうからなのだが、根拠のない集団的な盛り上がりについていくことができず、黙ってれば良いのに余計なことを言って和を乱す

あと、器が小さい。人のことは悪く言うこともあるくせに、自分が悪く言われるとすぐにいじけて面倒くさいひとになる。人に手を焼かせることで、かまってもらおうとする。

これに加えて発達障害的な気の利かなさとか感情のわからなさとかは傾向としてあるのだが、それらは性格というよりは傾向なのだと思うので、上記に挙げたのは協調性以外はそのへんとあんまり関係なく、単純に性格が悪いのだと思う。

で、こうして並べてみると、改めて自分は最悪だなと思うしかなり落ち込んでくるが、ここ数年で治ったのが1つだけあって、それは、自分が何かを受益することへの執着がファーっと消えたということだ。チヤホヤされたりとか、脚光を浴びたりとか、もう昔はそこに対するものすごい欲望が止まらなくて、ずーっとそれを追求してたのだが、どっかのタイミングで、そのへんは卒業して価値を独占しないでどんどん広げていこう、というシフトチェンジは確実に起こった。そこだけは最近良かったなと思う。これは、怨念と渇望だけで仕事をやってきた自分にとってはすごく幅を広げる変化になったなと思う。

しかし、そうなるとそうではない行動をとる人に対して排他的かつ攻撃的になったりするので、依然として性格は悪い。

和を以て尊しとせよというのは、結構日本人の綿々たる文化教育の中で埋め込まれているあれだと思うが、自分はどうしてもその因子が少なくて、和を乱すことしかできない。

なので、処世術としては、結果を出してそこで得たものをシェアしていくことで社会に受け入れてもらうしかないんだろうなーと思ったのかどうなのか、そういう風になっていったらしい。少なくともそれが気持ちいいポジショニングなので、無意識にそっちに寄っているのだろう。

性格が良い人も悪い人もその中間の人も、よくわからない人もみんな生きているわけだから、性格悪い人の、性格悪いなりの生き方、やっていき方、っていうのは真剣に考えられるべきだなと思う。そして、そこをそこそこ納得いく形で見つけられている自分は幸せだなと思う。

あと、これに16年も付き合ってる妻は偉いと思う。彼女だけは、方法論とかじゃなくてずっと私の問題と戦い続けているわけで、頭が下がる。ありがとうございます。

あと、3日前に思いついた絶対に成功するビジネスのアイデアについては、忘れそうになっているが、たぶん明日書く。

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