韓国からドイツに移動、フランクフルト空港では４時間ほどのトランジット時間がある予定だったので、さあ仕事をやっちゃうぞ、などと意気込んで、ゲート周辺の場所を探したが、全く作業場所がなく、しかも、ルフトハンザ航空のラウンジ（一応スターアライアンスの上級会員なので入れる）も存在しなかった。仕方なく椅子に腰掛けて膝でできる作業を行い、最終目的地であるフィンランドのヘルシンキに向かう。

この日記は11/25付のものが最後になるので、あと４通書けば終わる。今までさんざんサウナ・温浴施設に関しての独り言を書き連ねてきたこの日記の最終局面でヘルシンキやフィンランドのことを書けるのは、特になんの意味もないがちょっと嬉しいことだ。

そんな私にとって都合の良い場所に何の用かというと、いくつかの取引先とのミーティングと、ちょうど開催されているスタートアップ・カンファレンス、Slush Helsinkiに参加するためだ。

何しろ結構差し迫った仕事を目的として旅をしているので、11/6にニューヨークを出て以来、わりとずっと仕事をしていて、特に日本で仕事をしていた１週間超は、ちょっとメンタルをやられてしまっていた。日本を出てからもまあそこそこコンディションが悪かったが、昨日Slushの講演みたいので、ヘルシンキのフードデリバリースタートアップのWoltの社長が、「会社やるのはマラソンみたいなものだから、会社仕切ってる人が疲れてたら、その会社はやばいということだ」みたいなことを言っていて、いろんな意味でそれはそうだなと思った。Slush関連で連載系の記事を１通書かなくてはいけないのでたぶんこのへんのことを書くが、確かに自分でやってて思うけど、自分自身が細かい作業に気を取られて悩み始めると、現場とは関係なく進めなくてはいけないことが普通に止まる感じはするので、社長ぶるつもりはないが、これは相当気をつけないといけないなと思った。

で、そんな感じで、この出張中、東京の家には１泊しかせず、蟹工船に乗っていた感もあるが、ところが実は、サウナ・温浴施設にだけはちゃんと行っていた。数日前も大阪での辛い体験について書いた。実際問題、旅先でサウナやカプセルホテルに宿泊すると宿泊費の節約にもなるし、ちゃんと仕事関係の場所の近くに投宿すれば時間も効率良く使える。たとえば、東京では今回、朝から博報堂さんに出入りすることがすごく多かったが、つまり、赤坂のオリエンタルサウナに泊まってしまえば、絶対に遅刻しなくて済む。

そんなわけで、台湾では金年華三温暖にわりとずっといたし、東京では東名厚木健康センター〜赤坂のオリエンタルといったところに宿泊して、その後の関西は、京都のルーマプラザ〜神戸サウナ〜ルーマプラザ、名古屋では名駅のウェルビー、関西に戻って辛かった大東洋、と来て、ソウルではシロアムサウナに宿泊して仕事をしていた。この日記も終盤なので、全部リンクを貼っておく。たぶんあんまり参考にならないが、全部について寸評を入れておく。

台湾のサウナの特徴は、パイナップルの樹皮が置いてあって、その匂いで満たされていることと、水風呂の温度が超低いことだが、ここは他よりちょっと高くて10度なので、一番ちょうど良い。汚い。洗い場のお湯が出ない。台湾のサウナはエロ要素もあるが、やり手ババアについていかなければ普通のサウナとして利用できる。

何の文句もない。住みたい。

以前、日記に書いたように、たまに結構うるさくて、一度はサウナ室でマルチの勧誘をやっているところに遭遇したが、今回は大丈夫だった。夏に壊れていたテレビは直ってた。会社が近くて便利。

朝起きて暖まってそのまま屋上に出て、朝焼けの中で、京都の山々に囲まれて外気浴する。観音様が見える。阪急の河原町の駅の近くなので、梅田とかに出るのも便利。

関西に行く場合は毎回行くが、ちょっと気になっていた大サウナ室の前の変な臭いが払拭されていた。たぶん日本のサウナで一番一日のロウリュの回数が多い。嘘かもしれない。塩サウナが工事中で閉鎖されていた。

系列店で一番ハードコアじゃない名駅店。翌朝のミーティング先まで徒歩５分だった。ウェルビーは福岡店が一番良いと思う。

数日前の日記参照、つらかった。

一転、韓国のチムジルバン（汗蒸幕）体験としては、個人的には世界中にあるコリアンサウナの中ではニュージャージーのKing Spa（自宅に一番近い）がソウルの有名店よりも良いのではないかと思っていたが、この施設はそれを完全に超えてきた。ソウルの老舗（ドラゴンスパとかイテウォンランドとか）は、味わいはあるし燻製卵もうまいが、結構汚かったり温度設定がつらかったりで、そんなにピンと来ていなかった。このシロアムサウナは、浴場のサウナも服着用の汗蒸幕も、清潔かつ温度設定もちょうどよく、アイスサウナでは、錦糸町のニューウイングみたいないい感じの送風機がついていて、夢に出てくるレベルで良かった。

というわけで、昨日深夜に行った初めてのヘルシンキのサウナについて書こうと思ったが、文字数が満たされたので、たぶん明後日くらいにまた書く。日数が限られているので書かない可能性もあるけど。