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0506「Telegramと野菜」

先日気づいた自分の傾向から始まって(これはそのうち書く)、朝から嫌なことばかり考えていたら、止まらなくなってしまい、ずっとぶつぶつ言っていたら妻がセロトニンをくれたのでセロトニンを飲んだら少し落ち着いた。なんだかんだ言って薬というのはすごい。脳に物理的に直接作用しているということだし、要するに精神などというものは肉体・物理的なものに支配されているということなのだろう。人間とは何なのだろう、生きるということはどういうことなのだろうということを考えてしまう。明るく前向きになりたい。筋肉痛が減ってきていて、筋トレがちゃんと効いていないのか、回復が速くなってきているのかわからない。今週後半がまた出張になってしまって、トレーニングができるかどうかがいろいろ怪しいので今日やっておくことにした。

年明けのCES後から始めている1日20分必ずやる勉強は、結構切りが良くなりつつあって、React Nativeの実装は大体覚えたし、Unreal Engineの基本も理解した。その前にやってたTouch Designerは、結構覚えたつもりだったのが、金曜日にブルックリンの制作会社に行ったときに、プロのTouch Designer使いが超高速で狙ったエフェクトを組み上げているさまを目撃して、これはそろそろ学習するだけではなくて習作しないといけないような気がしてきた。ちゃんとつくって世に出さないと上手にならない。そろそろ何かつくってアウトプットするようにしないといけない気がするのだが、この日記とうまいことくっつける方法はないだろうか。

ニューヨークの街では、数年前からもともと電話ボックスがあった場所にLinkNYCという高速wi-fiサイネージスタンドがある。仕様としては、でっかいサイネージ部分があって(確かここもAndroidで動いているんだったか・・・)、そこにいろんな情報が流れている。天気とかニューヨークトリビアとか、オリンピック期間中なんかは、アメリカの取得メダル数なんかも毎日表示されていた。このサイネージはマンハッタンのあらゆる街角にあるので、すっかりニューヨークの景色になった。私が引っ越してきた頃は全く無かったので、速いなあと思う。

で、側面には操作盤があって、雨よけの下にやはりAndroidOSで動いている端末がはまっていて、地図を表示したり無料で電話ができる。USBで充電もできる。ただ、基本的にはこれは巨大なwi-fiルータで、一度登録すれば、このLinkNYCに近づくことでwi-fiにつなげることができる。高速だし、なるべくwi-fiを使いたい旅行者なんかにはとても便利だ。旅行者だけでなく、LinkNYCには、なるべくLTE/4Gを使いたくない人たちが集まる。

それはたとえばホームレスだ。ホームレスの方々は、食うに困っていつつも、スマートフォンを持っている人が多い。すごくよく見るのは、LinkNYCからUSBでスマホを充電しながら路上に寝っ転がって、かつwi-fiにつないでYouTubeを見ているホームレスの方だ。通信量なんて払いたくないし電気代も節約したいホームレスの方々にとって、LinkNYCの隣の路上というのはとても居心地の良い環境なのだ。さすがに冬はあんまりいないが、このくらいの季節になるとLinkNYCで暮らすホームレスの方がちょこちょこ見受けられる。

そんなLinkNYCだが、今日打ち合わせに出かけたらこんな張り紙を見つけた。

「#rethinklink」というLinkNYC反対のキャンペーンらしい。LinkNYCにはカメラもセンサーもついているから、顔認識されて個人情報とられるぞ! そんなデータがGoogleに渡ったら大変なことになるぞ! という趣旨だ。

Twitterのアカウントもあった。そんなに盛り上がっているようにも見えない。

が、ちょい前の個人情報流出の事件以降、アメリカ(特に都市部?)におけるGoogleとかFacebookへの反感みたいのはすごく強まっていて、私がアメリカで一緒に仕事をしている人たちも、仕事でFacebook MessengerとはGoogle Hangout(あるいはWeChat)を使うのを嫌がる人というのがいて、みんな何を使っているかというと、Telegram Messengerだ。通信が暗号化されていて、流出のリスクが少ない。機能的にはLINEと大差ない。

ということで、なんかみんなこれを使い始めている。LINEとかと同様に、電話帳つながりとか、新しく参加した知り合いがちょこちょこ入ってきて通知が来るのだが、面白いのが、「そういう個人情報とか気にしそうな人」から順番にTelegramに参加してくるのだ。なんていうか、アメリカ人だとベジタリアンっぽい人から先に参加してきている感じがする。telegram使っている人と肉食わない人はかぶっている気がする。あと面白いところでは、ベラルーシに行ったときに知り合った、ちょっと反政府気味で、街角で私がKGBについて質問したら「地上でKGBの話をしちゃダメだ!」と叱ってくれた知り合いが、真っ先にTelegramを使い始めていて、妙に納得が行った。ベラルーシには実はまだ秘密警察が存在しているのだ。Telegram必須だ。そういえば私にTelegramを教えてくれたのは、仕事で韓国に行ったときに出会った仮想通貨コンサルタントみたいな人だったが、仮想通貨まわりの人が良く使っているらしい。

とにかく、Telegramを使うと、そこには野菜を食ってそうな人ばかりがいる。

何はともあれ、連絡チャネルをこれ以上あんまり増やさないでほしい。いろんな人がいろんなところに連絡してくるので、毎朝Slack→Facebook Messenger→Wechat→LINE→Telegram(→たまにメール)と、全部巡回しなくてはいけなくなる。こないだまで一瞬Fleepが増えていた。メールを仕事に使わなくなってしまった。メールが使われなくなることで、「お世話になっております」とか「何卒よろしくお願い致します」みたいな定型文が減っていって、それを入力するのに費やされていたカロリーが浮く。そのエネルギーで発電したらどうだろう、とか思った。

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