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1118「環境の力」

名古屋でいろいろな用をこなして、前日と同様に最終の新幹線に乗って大阪に戻り、今日の飛行機に備えて梅田のカプセルホテルに泊まった。またサウナーぶったことを書くが、間違いないクオリティが担保されている三ノ宮の神戸サウナか京都のルーマプラザのどちらか、あるいは始発の新幹線で関空に向かう前提で名古屋のウェルビーのどれかに泊まるという考え方があったが、朝の搭乗前の移動がバタバタすることを嫌って、大阪の温浴施設に泊まることにしたのだ。

大阪にはいくつかサウナ施設があり、梅田には大きいところが2つあるが、以前そのうちの1つに入ったことがあって、設備が古いのは良いが清掃が行き渡っていなくてしんどかった記憶があり、そして行ってない方のもう一つも設備が古いことは知っていたので、食わず嫌いで忌避していた。前はスパプラザ という素晴らしいフルスタックのサウナがなんばにあったのだが、あれはあれで素晴らしいものの、マッサージとかがついていて、どうも自分の時間を自由に使えない感じというのがあり、リピートしたい感じでもなかった。

結果として大阪という街は自分にとって、温浴施設的に「別に」みたいな感じの場所になっていたのだが、今日は飛行機の都合もあるので、危険を冒してまだ行ったことがなかった梅田のもう一つの方のカプセルホテルにしたのだが、これが失敗だった。

日本の温浴施設の醍醐味というのは、その清潔さにあると思う。隅々まで徹底的に清掃されて、良い匂いがする気持ちの良い環境というものが担保されているから、思いっきり堕落できるところがある。

有名なサウナブロガーがいつか書いていてすごく共感したか、そもそも温浴業というのはある種の清掃業なのであり、清潔さというのは温浴施設にとって第一に優先すべきパラメータだ。

せっかく血行が良くなっているところに、浴場の床がヌルヌルジメジメしていたり、微妙な臭いがしたりすると一気にバッドトリップに入ってしまう。本来温浴施設とは、疲れを回復するものだと思うが、こうなると逆に疲れ始める。私の場合、通常、サウナ室には最低でも10分はいないと水風呂との往復で酩酊状態(俗に言う「ととのう」)にはならないが、微妙な臭いがするサウナ室に10分いるのは結構きつくて、結果的に6分くらいで出てきてしまったり、その上で水風呂なんかも、あんまり長時間入っているモチベーションが無くなってしまったり、とにかくおしなべて消化不良感が出てしまうので、要するに汚いサウナは本当に辛い。ととのわない。

設備が新しければ良いというものではなくて、設備が古くても、東名厚木健康センターのように徹底して掃除しまくって全く汚れを感じさせない施設もあるわけで、設備の古さは理由にならない。

サウナというのは、そこに漂う空気や匂いを含めて、総じて他力本願的に環境の力で自分を見つめる場所なのであって、その環境が微妙だと、本末転倒になる。

サウナレビューサイトと言えば「サウナイキタイ」だが、「サウナイキタイ」は、実はそんなにネガティブな情報が載っていないというか、みんなあんまり批判的な投稿をしない傾向があるので、そのへんあんまり参考にならない。あと、評価指標が「いいね」的な「感想」ではなくて「イキタイ」という「願望」なので、今日の梅田のサウナと神戸サウナが同じくらいの「イキタイ」になっていたりする。神戸サウナと同列に扱うのは失礼だ。

そんなわけで、大事な日本最終日なのに、完全に不完全燃焼な感じではあるし、自分の気分を評価するならば、荷物も重いし、日本なんかすごい暑いし、上着はかさばるし、すごく不機嫌なんだと思うが、この出張の最大の山場はまだこれからなので、くじけずに頑張るのと、今日の日記は18日の日記なので、これを含めてあと7つ書けば、このうんこ日記も365日完走となる。あと1週間でこの淫靡で不毛な習慣から開放される。

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