ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝の感想。


【ネタバレ含みます】




京都アニメーション制作のアニメ映画『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』を観てきた。

京アニらしい美しい風景がスクリーンに広がり、手紙を受け取る指先には感情が宿り、絶妙な間で会話が展開していく……。

物語自体は、一通の手紙が紡ぐ姉妹の話という素朴な内容ではあったが、一切の妥協が無い繊細なアニメーションが物語を引きたてる事で話に深みが出ていた。

序盤は過去の話となり、寄宿学校に馴染めないお嬢様をヒロインのヴァイオレットが支えるのだけれど、女子だけの寄宿学校という陰湿なイジメがありそうな場所だったものだから、常に不安が付きまとうも、結果としてはダンスを成功させハッピーエンドに。

今作は、これで良かったと思います。

中盤から後半は、お嬢様と離れ離れになった妹が配達員を目指すという内容で、文字が読めず不器用でありながらも懸命に働くその姿に心を打たれつつも、悠木碧ボイスで「師匠」「師匠」叫ぶものだから、戦姫絶唱がチラつくチラつく。

脳内で一生懸命振り払いながら妹の頑張りを応援しつつラスト。

お嬢様に妹が手紙を届けるのだが、肝心のお嬢様の居場所が分からない。
激しく咳込むシーンもあったし、お嬢様を見た住民は居ないという情報もあって、ここにきて悲しいオチか!?と不安がMAXになりかけた瞬間、ゆっくりとドアが開いて成長したお嬢さまの登場。

良かった、良かった。
陰湿なイジメだの死亡フラグだの、常に読んでる作品が反映されたことを猛省しつつエンディングへ。

みのりんの『エイミー』素敵でした。

エンドロール中も誰1人として、席を立たずにいて最後の最後まで愛された作品なんだなと痛感しました。

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