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\こんなの知ってる?/全国の個性豊かな父子手帳

前回、あなたの母子手帳はどんなデザイン?」という記事で「父子手帳」について少しご紹介しましたが、みなさんは「父子手帳」という存在をご存知でしたか!?

母子手帳に比べてあまり知られていない父子手帳ですが、実は様々な地域の自治体が父子手帳を配布しています。各自治体、内容にもすごく工夫がされていて、母親目線ではない、父親目線ならではの面白い内容も…?!

母子手帳と違い、「父子手帳」にはどんな役割と、どんな種類があるのでしょうか? 今回は、父子手帳ができたきかっけや、全国の父子手帳についてご紹介します!

父子手帳は「新米パパのためのとっておき育児書」

「父子手帳」は、1994年に大月書店から刊行された新米パパのためのとっておきの育児書「父子手帖」(著者:汐見 稔幸・ 山崎 喜比古・長坂 典子)という書籍が始まりだと言われています。

その後、1995年に東京都と石川県の自治体で現代のような「父子手帳」の冊子が発行されるようになったそうです。(「母子手帳」の受け取りと合わせて配布している自治体もあれば、希望してもらえる場合と、ホームページでPDFファイルとして配布してる自治体と様々です。)

そして現在、国・自治体の「父子手帳」に記載されている内容で共通しているのが、

・産前産後の女性の体
・夫婦関係
・ワークライフバランス


についてです。

これらを主体とし、各自治体で「嬉しいワード・NGワード」「おうちの中の危険場所マップ」、「地域の相談窓口」などのオリジナルの情報を加えて作成されているそうですよ。

国が発行する父子手帳

内閣府が「さんきゅうパパプロジェクト」というガイドブックを公式サイトにて公開。"Thank you(サンキュウ)"と"産休"を掛け、男性の産休取得、育児参加も応援しています。
合わせて厚生労働省の「イクメンプロジェクト」のサイト「イクメンライブラリー」には父子手帳のコーナーがありいくつかの自治体の父子手帳が紹介されていますので是非見てみて下さいね。

参照:内閣府ホームページ


個性豊かな全国各地の父子手帳!

今回スタッフが父子手帳を調べるにあたり、父子手帳は母子手帳と比べ、“可愛い!”というよりも、"面白い!"という印象のものが多かったと感じました。デザインはもちろん、パートナーの気持ちを知るためのコンテンツや家事分担、未来予想図などコンテンツにも工夫が。それでは早速、全国の父子手帳を一部のぞいてみましょう♪

・山口県 【イクメンしちょる?やまぐちイクメン維新】
まず最初に目を引くのが、『イクメンしちょる?やまぐちイクメン維新』の独特な表紙。かつての長州藩として知られ、幕末には討幕運動、及び明治維新の中心となった山口県ならではのデザインです。
「イクメン維新五箇条!!」から始まり、「先輩パパの育児体験記」「妊娠・出産でもらえるお金事情」等、さまざまなお役立ちコンテンツが "イクメンの道" を歩む武士のイラストとともに、ユーモアいっぱいに描かれています。

参照:山口県ホームページ


・京都府宇治市【ネウボラセット】
宇治市では、父子健康手帳と赤ちゃん用品を「ネウボラセット」と名づけ配布しています。 
「ネウボラ(neuvola)」とは、フィンランド発祥の総合的な子育て支援サービスのことで、 助産師または保健師が妊娠してから就学前まで家族全体の心身の健康のサポ ートをするシステムです。フィンランドでは、ネウボラの一環として出産の際に育児アイテム赤ちゃん用品が詰まった「出産パッケージ」 を届けており、宇治市もそれにならい実施されています!
こうやって赤ちゃん用品と一緒に父子手帳が届くとパパも嬉しいですね♪

宇治市公式Facebook


●島根県【 家事の舵とり まるかじりガイドブック】
島根県では『パパの育児手帳』と共に、『家事の舵とり まるかじりガイドブック』という「家事手帳」も配布しているそうです。

参照:島根県ホームページ


家事手帳の中には「家のこと分担表」、「わたしたちの未来予想図」、「記念日記録」「我が家のルール」など夫婦で話し合いながら記入し、夫婦で家事育児に向き合うきっかけづくりになるようなページが作られていいます。

参照:島根県ホームページ

さらに面白いと感じたのは「女性の愛情曲線」が紹介されていること!
女性のライフステージごとの愛情分布先が示されたグラフなのですが、出産後に愛情が「夫」に回復するグループと、低迷するグループの二極化が起こるそうですよ。

また、「パパの育児手帳」には、沐浴・抱っこ・おむつ交換など動画のQRコードを掲載。動画でわかりやすく知ることができ、予習にも復習にもなりますね😊そのほか、マザーズバッグ(リュック)ならぬ、ファザーズバッグの紹介もあります!この2つを合わせて夫婦で話し合えば、大きな一歩になりそう!

参照:島根県ホームページ


●番外編1 ・神奈川県 ウェブサイト【パパノミカタ】
神奈川県の父子手帳は、冊子とウェブ版で対応しています。
ウェブサイトがとても充実しており、パパ友のイベントを紹介する「あつまれ!パパ友」やお出かけスポットが記載されている「パパとお出かけ」といったコンテンツがあります。ウェブサイトなので、通勤時間帯や仕事の合間など、隙間時間にスマホでサクッと見ることができそうで便利ですね!

神奈川県ホームページ


●番外編2 ・愛知県【子育てハンドブック お父さんダイスキ】
愛知県の父子手帳はアプリ『子育てハンドブック お父さんダイスキ』で配信されています。日記・写真アルバムなども入れられるデジタルツールが駆使された父子手帳で、気軽に子育ての記録をつけられるのも魅力ですね。

愛知県ホームページ


※ 自治体の取り組み・父子手帳は年度や地域によって異なりますので、詳細や内容については各自治体にお問い合わせください。


いかがでしたか? 今回様々な地域の父子手帳をご紹介させていただきましたが、どの父子手帳も出産について夫婦でむきあい、理解しようとすること、思いやることの大切さが軸になっているような気がします。
体の変化とともに妊娠を実感する女性と違って、「実感がわかない」という男性は多いはず。これからパートナーが出産を迎えるという男性は、まずは一度父子手帳を手にとってみるところから始めてはいかがでしょうか。



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