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富士登山と花火

花火の季節になると、思い出すこと。
学生時代、富士山に登った。
登山途中に花火が見えた。
いつもは見上げる花火を見下ろす。
丸く見えた。
花火は球状に開くことを実感した。

小さいころ、花火を見ていて疑問に思った。
花火って横からはどう見えるんだろう。
自分が見る花火はいつも丸い。
すごく運がいいのか。
それとも、他の場所では見えるのに、自分には見えていない花火があるのか。

しばらくして、花火は球状に開くことを知った。
どこから見ても丸く見える。
そうか、そうだよなー。と思いつつ、すこし さびしく思う。
今回も丸く見えた、運がいいなー。と思っていた気持ちはどうしたらよいのだろう。

球状に開くと頭では理解できたが、その後、何度花火を見ても、やはり平面で円状に開いているように思ってしまう。
しかし、富士山で花火を上からみた瞬間、あ、球状に開いてると心にストンと落ちた。
視点を変えると、すんなり納得できるんだなーとしみじみと感じたできごと。

"視点を変えるって大切"と、思考法のポイントのように話をまとめそうになったが、花火に関しては、空間認識力の問題。
機械設計・製図の経験があるが、この力を養うのに苦労した。
こともなげに、位置や形状を把握できる人がうらやましかったなー。
日本一の高さを誇る富士山に登りながら、自分の空間認識力の低さをひしひしと感じたできごとである。


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