気を取り直して、現状で見ることができる高画質のコンテンツをいろいろ見ていこうと思った。たとえUltra HDブルーレイの再生が断念された、あるいは今度対応機器を買うまで延期されたとしても、とりあえずは、その四分の一のピクセル数である、ブルーレイ画質のものは存分に楽しむことができる。前に書いたか忘れたけれども、ネットフリックスを、従来のベーシックから、いわゆるブルーレイ画質であるスタンダードにグレードアップした。これで、ネットフリックスで配信されている、ほとんどのHD画質の動画はその画質で見ることができる。これも、今まで叶わなかったところだ。どんどん見ていこうと思った。それを措いて、一番、現状見た限りでこのモニターの画質を実感できたのは、ユーチューブの8kの動画である。もちろん、8kは見ることができないけれども、それを4kにグレードダウンすることはできる。その動画は、例えば炭酸水を注いで泡が出る様子、そしてその瓶から炭酸を含んだ水滴が残って滴る様子、あるいは、バラみたいな派手な花が水滴を浴びているところを、光源が動くことによってゆっくりと色調が変化する様子、そんなものが流れている。これは一つ一つ、意味のある映像とは言えない。しかし、これほどまでに綺麗になるのかと思わせられる。純粋に感覚を味わっている。まるでその画像そのものが感覚であるかのような錯覚を覚えた。自分は、そのバラの色の変化とともに変化していた。