柳流水

流れゆくもののごとし

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【日記】4/13-4/20

 やや間があいてしまった。  この一週間、大したこともなかったが……。歯の治療をした。虫歯を削る、本格的なやつで、麻酔を、自分の感覚だと、三、四本は打った。麻酔を打つ前に、麻酔の針が痛く感じないようにする、塗るタイプの麻酔もあった。たしかに、その麻酔を塗ってから注射針を刺されてもなんともなかった。だが、そのレベルの麻酔でも、歯を削る時には痛みに耐えきれないということなのか、二重に麻酔をする必要があるということは、そうなのだろう。神経の奥に響かせなければいけない。針のタイプの麻

    • 【日記】桜と人間

       桜は満開の時より散り際、花弁と花芯と若葉の入り混じった、一見すると汚いようにも見えるけれどもこれ以上なく変化に富んだ多様な色彩を含んだ樹様を見るのが目に楽しいと、今まで思っていたけれどもこれを代弁してくれた人がいてありがたいと思った。判官びいきの感覚もここにはあるかもしれない、季節を外して桜の花見のシーズンは人がいて過ごしにくいので藤を見るのだと言って、花見はせずに有名な藤棚に足を運んだのもいい思い出だ。出店で焼かれていた塩焼の鮎を食い、ビールを飲んだ。飽くことなく、藤の垂

      • 【日記】4/7-4/9

        セントエルモの火  本を読んでいたら、「セント・エルモの火」というフレーズが、唐突に出てきた。  何かで聞いた気もするけれども、意味が思い出せない、と最初は思った。ふと、船の舳に、雷か何かが降って光る現象があったのを思い出したけれども、それと「セント・エルモの火」が一致するのかどうか、ちょうど思い出しただけで、自信がなかった。  それで、実際に調べてみたら、本当にそういう意味だった。頭の中で、完全に結びついていたわけではないけれども、無意識の中で、同時に出てきた単語として、

        • ウネウネした文章の塊を生み出すことは、やっぱり別でやるべきか。

        【日記】4/13-4/20

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        記事

          【日記】4/3-4/6

          hosaka  保坂和志になりたくて、狂った人が何人もいるように思う。あてずっぽうではなく、実際に数人は、目の前で見たと言っていいと思う。  まず最初に出会った人は、もうあれは二十年近く前になると思う。創作を志す人が集まるウェブサイトの中でのことだった。そのサイトにはチャット機能があり、突然その人がやって来て、周りの人を罵倒しまわっていた、贔屓目に見ても、挑発的な発言を繰り返していた。  誰もいなくなり、自分とその人だけになった段階で、話を聞いてみた。彼は、当時の保坂和志の

          【日記】4/3-4/6

          【日記】3/31-4/2

          昭和レトロ  昭和レトロを主題にしたテーマパークに、この間遊びに行った。商店街の店員を演じている、劇団員か俳優みたいな人たちが、道行く来園客に、分け隔てなく話し掛ける。暖かきいい時代を演出しているわけだが……  むろん、自分がそこまで禁欲的な思想を持っているわけでもないけれども、視点を少し寛容ではない方向に持って行ったとすると、これが演出であるというクッションを挟んでなお、認めがたいコンプライアンス上の問題を含んでいると捉える人もいるのだろうか、と思った。  街路の端々に置

          【日記】3/31-4/2

          【日記】2/27から30

          演奏会  とある演奏会で、ウクレレの演奏をした。ここが拙かったなあ……などという反省は、人並みにあるけれども、総じていい経験ではあった。  マイクの前に立つということは、いつ振りだろうか。思い出せないくらい前になる。  軽食付きだった。ローストビーフみたいな肉が二枚、レタスに乗ったものと、ローストチキン、これはひと塊を二等分したようなものだった、何かのスパイスに漬けている感じがした、それから謎の赤い細かいダイスのようなもの、これを今まで食べたことがなかったので分からないのだ

          【日記】2/27から30

          【日記】今日までのこと

          愛とは  ビッグ・クエスチョンというのを最近よく聞くが、問うに問えないような、大きな疑問に、あえて答えを出してみようと思った。  曰く、愛とは何だろうか。  いろんなものの愛があるが、特に、人を愛するというのはどういうことか。  それは、その人の強さを一番よく知ること、なのだと思った。  人は、理性的人間、言語を使う人間であるが、それ以前に、生存の波に揉まれつつ、生きてきた生物であり、そのどの段階、どのレベルにおいても、自分を成り立たせるために、自分自身をつねに鼓舞しつづけ

          【日記】今日までのこと

          【日記】今日までのこと

          読書  ほとんど柄谷行人の『日本近代文学の起源』、それに引き寄せられて国木田独歩『武蔵野』を読んでいる。  柄谷は、『武蔵野』の内容にほとんど触れずに、道具としての文章に注目している。あまり、そのような読み方はしてこなかった。しかも、その文章が内面をそのまま表現している、透明な道具としてあることが、小説としてのエポックな場面であるといったような主旨。今まで、透明なものに着目するということをしてこなかった。  はじめの「武蔵野」は、一篇を貫いて、武蔵野という土地について、作者

          【日記】今日までのこと

          【日記】今後のnoteの展望について

           昨日、昨日だか一昨日だかもう忘れてしまったが、何度目かわからないけれども、長く続いていた毎日更新が、途絶えてしまった。  八十二日間、たしか続けていた。もう記録にも残っていない。  もうやめだ! 毎日更新は、さすがに無理だ。  と、いうことで、今後は「毎週更新」に切り替えることにした。  私生活の話をすれば、自分は週二回の休みをもらっている。何かイベントがなければ、その日はほとんど空いている。  この二日間を使って、更新をし、基本的には週二回更新とする。  時間が空いた分、

          【日記】今後のnoteの展望について

          80日分の毎日更新、逃したぁ! あーあ…

          80日分の毎日更新、逃したぁ! あーあ…

          【日記】新人賞

           とある文芸雑誌の、とある新人賞受賞作を読んだけれども、自分にはまるでピンと来なかった。ホモセクシュアルな視線から始まること、美を大時代的に語ること、その他こまかい感触から、これは頭の芯まで三島由紀夫のコピーをしたいのだな、とそう感じるような小説だった。  なんだか現代の小説というものに絶望してしまった。  しかし、次の作品を読んで、こんな小説もあるのかと、希望が湧いてきた。  その新人賞は同時受賞で二作掲載していて、もう一作は、何とも言えない。何がエネルギー源だろうか。昨年

          【日記】新人賞

          【日記】明治維新

           なんの因果か、明治維新周りのできごとについて、教科書みたいな本を読んで学んでいる。  この、教科書選びというのが、難しい。明治維新って、いわば、天皇の権限の変更にかかわることが起きたので、天皇をどう捉えるかによって、記述や、事実の叙述の仕方が変わる。  これは、どれだけ「公平に」といっても、そうなるものでもないので、どれが自分の読むべきものであるか判定するのは、自分の感覚に頼るしかない。  これが一番心細いのだが、こういう、本当に意味を持つ選択を続けなければ、何かを得るとい

          【日記】明治維新

          【日記】健康

           大雨が降ったので、昨日はプールを休んだ。  基本的には、週に三回、プールに行っている。  疲れが溜まりやすくなったところはあるが、筋力が上がったのと、脂肪が減ったのを感じる。  体脂肪計で、実際に、筋肉量が増え、脂肪が減った。  思ったより、内臓脂肪の減りが少ないのが、想定と違う。  こうして、自分の身体にばかり配慮していて、何になるんだろう……  健康維持、精神衛生の維持について、去年からまじめに取り組むようになった。  心身が健康でなければ、どんな活動をするにも、支障

          【日記】健康

          【日記】ホドロフスキー『エル・トポ』

           ホドロフスキーの「エル・トポ」を見た。  ホドロフスキーの語法は、ある程度決まっていると、これと「ホーリー・マウンテン」を見比べて、思った。  西洋的な、シルクハットを被った集団は、頭の悪い、唸り声しか発さない動物的な存在として描かれる。  力を持つのは、禅やヨガ、チャクラなど、聖なる力を持つもの。だが、融通が利いて、いつの間にか覆ったりする。  友情と同性愛、異性愛などが分け隔てなく、唐突に現れる。  要素をやっと分解できたからといって、あの映画を理解したことになるのか

          【日記】ホドロフスキー『エル・トポ』

          【日記】日野皓正とドゥルーズ『スピノザ』

           日野皓正という、ジャズトランぺッターの音楽を、みのミュージックから知ったので聞いている。マイルス・デイヴィスを規範としているらしく、マイルスがマイルス・イン・ザ・スカイとか、あの辺のを作った時に、ほとんどソックリなサウンドのアルバムを、出していたらしい。みのは、完全に肯定的に語っていたけれども、似せ過ぎている感じも否めない。ただ、あんなふうに曲を作れと言われて、まずそれを実行できることがすごい、とは言えるかもしれない。受容の第一歩は、ああいうことにあるのかもしれないし。  

          【日記】日野皓正とドゥルーズ『スピノザ』