SEKAINOOWARI 「Nautirus」ディスクレビュー
「最も個人的なことが、最もクリエイティブである」とマーティン・スコセッシは残しているが、セカオワとはまさにそんな感じ。「Tree」以降、"音楽的になり過ぎてしまった"と内省する「Eye」「Lip」を通過し、"胃液のような歌"と表現する"Like a scent"が先陣を切る「scent of memory」、そして本作「Nautirus」に至るまでパーソナルな濃度はより濃くなっているように感じる。Fukaseは作りたい曲しか作れなくなった旨の発言をしており、それは当人の体調に