【個人的レポ】国府達矢「ロックブッダ」リリース記念ライブ(と、その直前のDOMMUNE)

国府達矢さんの新譜にして最高傑作「ロックブッダ」。こんなに素晴らしいアルバムを聴いてしまったら、やっぱりライブが観たい……と思ったらリリース記念ライブが開催されると知り、衝動的にチケットを取ったのです。
さらに、その数日前にDOMMUNEにも出演されると聞き、それもチェックしなければならないと思ったのです。

その2回のパフォーマンスがどんなことになるのか、そしてそれを目にしてどれだけの衝撃を受けることになるのか、その時は知る由もありませんでした。

2018年4月16日月曜日。DOMMUNEロックブッダ特番。
磯部涼さんの司会進行の元、まずはキャリア全体を振り返るロングインタビューが行われました。DOMMUNE宇川さんによる「七尾旅人とsalyu x salyuと国府達矢による歌のアップデート」論が大変興味深かったです。
中盤、七尾旅人さんがSkype中継で登場。国府さんと七尾さんは大変仲良しでいらっしゃるそうで、暖かい空間を覗き見させて頂いた気分になりました。
そしてついにライブお披露目……かと思いきや。
国府さん曰く、「ロックブッダ」では色々なフォームをやろうと思っている、と。で、今日は予定を変更して《エアフォーム》でやる、と。そして宇川さんが「俺は止めたんだよ!?!?!?!?!?!?」と。何がはじまるのかと思えば……

踊ってます。
国府さん、ものすごく踊ってます。

お顔に包帯を巻き、その上からサングラスをかけ、全身白っぽいお衣装で、DOMMUNEのスタジオで、ご自身の新譜に合わせ、ひたすら踊る国府さんのお姿がそこにはありました。
粛々と踊り続ける国府さん、そのステップはあの歌い回しをそのまま体現するが如し。結果としてコンテンポラリーダンス感のある不思議な踊りになっていらっしゃいます。歌ってもいないし弾いてもいない、なるほどたしかに《エアフォーム》……。
結局、国府さんはアルバム全曲踊られました。私はそれを最後まで見守りました。画面の向こう側から。
単純に「こんなに踊れる方だったのか」という驚きと、「こういう表現方法もあるのか」という衝撃とで、目が丸くなってしまいしばらく寝つけませんでした。特に後者のカルチャーショックはかなり強く、「自分の作品を、普段通りではない方法で、かつ全身全霊で表現する」ということに関してしばらく考えてしまいました。あの時、たしかに、魂が全開になっていました。できる人は限られていると思います。本当に、凄まじいものを見ました。

2018年4月20日金曜日。ロックブッダ発売記念ライブ。新代田FEVERにて。
共演はロックブッダの録音メンバーを擁するskillkillsと上記の親友・七尾さん。感想は割愛しますが、2組とも素晴らしかったです。
そして国府さんですが、今回のライブは《ROCK BUDDHA FORM》での出演である旨が公表されていました。skillkillsの楽器隊(ベースとドラム)両名様が参加することはTwitterなどでも明らかにされていましたが、ということは国府さんはギターとボーカルをなさるんじゃないか……と思っていました。その時までは。

いざ開演。
国府さん、踊ってます。
歌いながら踊ってます。

あの《エアフォーム》と同様のダンスを踊りながら、音源の如く正確でパワフルな歌唱をなさっています。お衣装もDOMMUNEの時と基本的には同じです(上着が3着ありました。全部白っぽい色でした。あと包帯はありませんでしたがサングラスはありました)。先日の感想「こんなに踊れる方だったのか」が「こんなに踊りながら歌える方だったのか」にアップデートされました。
正直に申し上げまして、大変かっこよかったです。「勇姿」という言葉はこういう時に使うのかもしれません。
そして、ふと思い出しました。DOMMUNEや他媒体でのインタビューで語られていた内容を。ロックブッダができるまでの過程でかなり悩まれたり苦しまれたりしたということ、途中で廃人状態になってしまうまで追い込まれたということ。
そこで気付いたのです。この《ROCK BUDDHA FORM》並びに《エアフォーム》での身体全体を用いた表現は、ロックブッダの産みの苦しみからようやく解放されたが故に発生したものなのではないかと。15年という月日を重ねたが故の、そうでなければ出来ないことなのではないかと。そう思ったら、なんだか泣けてきました。本当によかったです。

ロックブッダ全曲のパフォーマンスが終わり、メンバー紹介と共演者紹介があり、曰く「インスタ映え!」の撮影コーナー(?)があり、ついに終演となったその時、私は全力で祝福の拍手を送りました。そこには、地獄の季節を突破した、晴れやかな国府さんのお姿があったのでした。

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