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#002 恐怖蝙蝠男

アメコミへの対抗心から生まれた怪人

蝙蝠男とは英語で読めばバットマンになります。
バットマンといえばそう、DCコミックスの看板ヒーローですね。
第1話の蜘蛛男は英語だとスパイダーマンで、こちらは言わずもがなマーベルコミックスの看板ヒーローです。
つまり仮面ライダーは1話と2話で、アメコミヒーローにあやかった怪人と戦った訳ですが、これは仮面ライダー制作当時、人気が高かったアメリカのヒーローに負けてなるものかという意気込みを込めて意図的に作られたと聞いてます。
そういう狙いを込めた作り方をする方が印象に残りやすいですし、作品自体がパワフルになると感じます。

余談ですが、ダークナイトのジョーカーは最凶ですね。
アメコミにはスーパーヒーローやスーパーヴィランが何人もいるのに、最凶ヴィランのアンケートで常に堂々1位となるのはジョーカーだそうです。
ライダーでジョーカーっぽい改造人間なんていましたっけ?
アポロガイストあたりになるのかなあ。
ヒーローの物語にふさわしい敵ってほんと重要ですよね。

ヴィルース?ビールス?

蝙蝠男はウィルスを操って人間を思いのままに支配する改造人間なので、ちょっとだけ閑話休題。
シン・仮面ライダーではウィルスをヴィルースと呼んでいましたね。
ヴィルースって何?て思いますよね。
これ、いわゆるウィルスのことです。
ウィルスはアルファベットでvirusと表記されます。
アメリカ英語だとvirにアクセントがあってはっきりヴァイラスと聞こえ、クイーンズ英語だとviが強めでrが弱めになってヴァイウスと聞こえます。
ちなみにビールスと読むのはドイツ語読みです。
カルテとかクランケとか、日本医学会ではドイツ語読みの歴史が長いですね。
今でこそウィルスと呼びますが、これは読み方を統一させるためにラテン語読みにした結果こうなったそうです。
で、仮面ライダー放送当時はこの読み方が国内ではまだ確立されてなくて、ビールスと読んだりビルースと読んだりしていたそうなんです。
私の記憶ではビルースよりもビールスの方が大概で使われてた印象でしたが。
なのでもしもTRPGで昭和40年代や50年代を舞台にするのなら、ウィルスと呼ぶよりもビールスとか呼ぶほうがそれっぽいですよ、という時代考証的な小ネタです。

頭つんつるてん。お耳かわいい。

PDFの補足(wikiより)

放送では蝙蝠男は、音波に反応して人間をコントロールする「頭脳をもつウィルス」の実験を行っていました。
ウィルスみたいな細胞の出来損ないがどうやって頭脳を持つんだ、とかいうツッコミは野暮なのでやめましょう。
そのウィルスに感染した犠牲者は吸血人間になってしまうのですが、この辺りの設定はもろにドラキュラですね。

蝙蝠男は危険を察知すると、自己催眠によって人間の姿で仮死状態になれます。
更には感染した吸血人間も同時に仮死状態になります。

蝙蝠男はそもそも戦闘用の改造人間ではないと思いましたので、私の作成したデータは弱めに設定してあります。
設定上では攻撃手段として毒針を持っているそうなので、GMの判断でそういう武器か攻撃方法を採用してよいでしょう。
毒を持ってる時点で弱い生き物だというのが私の認識なのですが、毒さえ持たないとなると蝙蝠男は本当に弱い改造人間ですし、怖い外見のわりに見掛け倒しになってしまいますし。
コウモリオーグのような頭脳明晰でもなさそうですし。
なので何か良いところを作ってあげてください。

それでは今回はここまでとなります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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