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墓場でピクニックしたり検死したりするのがビジネスの成長には必要だよ!

TL;DR(要約)墓場でピクニックと検死という失敗から学ぶツールを紹介するよ!

 失敗は成功のもと。失敗から学ぶことはとても大事ですよね!でも、失敗から学ぶってどうしたらいいのさ?!ってのが今回のお話です。なんで失敗から学ぶのが重要かと言えば、同じ失敗をするのはアホだからです。はじめてやることを失敗するのは仕方がない。でも、二回やったらダメですよね!

墓場でピクニック

 誰しも「うわ!すごいこと思いついちゃった!」なんてことありますよね?ただ、残念ながら本当にこの世にまだない新しいアイデアなんてそうそうないです。ハッカソンとか出ると8割とは言わないまでも半分はみんな似たようなアイデアだったりします。

 スタートアップでは「アイデアは無価値、実行の価値は無限」と言われています。どううまく実行するかというのが大事なのです。こう言ってはなんですがアイデアなんて大した価値はありません。

 さて、なんで「うわ!すごいこと思いついちゃった!」と錯覚してしまうのか?それはうまく実行した人がまだいないからです。アイデアはすでに何十人、何百人もの人が思いついたでしょう。そのうちの何人かはすでに試して失敗しているでしょう。アイデアがよくても実行が悪ければ死んでしまいます。そう、アイデア墓場に埋もれているんです。

 「墓場でピクニック(Picnic in the Graveyard)」はグロースハックの手法の一つで、失敗事例を調べてその失敗から学ぶことを指します。自分のアイデアをGoogleで検索してみてください。まあ、その屍がたくさん見つかると思います。五年前のニュースリリースなんだけど、すでにそのサービスは存在しないとかね。すでに失敗したサービスを見つけたらそのどこが悪かったのかを検証します。そして、自分は同じことをやらないように気をつける。

 この「墓場でピクニック」は簡単にできるのでアイデアを検証するのに必ずやることをオススメします。

検死

 十年以上前の話なのでもう時効だと思いますが、まだマイクロソフトに勤めていた頃、あるチームが大きな案件を失注しました。ボクもチームの一人だったのですが、営業チームとしてもかなり自信を持って進めていた案件で関係者がたくさんいたので社内的にもかなりギクシャクしていました。

 そこでボクが提案したのが「検死(Postmortem)」です。ブレインストーミングと似ているんですが、これから起きることではなく、すでに起きたことを検証することです。

 ここで大事なのが犯人探しにならないこと。「誰が悪かった」ではなく「何が悪かった」を検証する。さらに、どうすれば違う結果になっていたのかを探します。例えば「営業担当者が先走りすぎた」などと言っても意味がないですよね。あまりにも抽象的で、そこから何も学べません。「購買担当者だけでなく、予算を持っているマーケティング部署をおさえておくべきだった。そのためには営業とエンジニアが手分けをしてカバーすればよかった」とかね。

 ちなみにその案件は後でちゃんと受注しましたよ!

まとめ

 失敗から学ぼう!という姿勢はとてもいいですよね。ただ学ぶだけでなく、このような具体的な手法を知っているといいですよ!ガンバってどんどん失敗しましょう!

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