母の入居している施設から月に一度郵便物が届く。
中身は施設の請求書と母宛に届いた郵便物。

今回の母宛の郵便物の中に「特別なご案内です！」というものがあった。

母が新聞広告か雑誌広告から申し込んでいたと思われる、開運財布や開運ブレスレットの会社からだった。
中身は、馬九行久招財ブレスレット（うまくいくしょうざい）のチラシ一式。
チラシにはご丁寧に母の名前入り（フルネーム）の案内文。
他に同封されていたのは、
◽️感謝状（特別感謝状贈呈名義人〇〇〇〇母の名前）いったい何に対する感謝でしょうか？
文面は、今回特別に選ばせていただいた〇〇様へ、「馬九行久招財ブレスレット」のご案内とともに「感謝状」を送らせていただきます。
◽️チラシ 12月5日までにご購入の方に！ルビーペンダントプレゼント、
◽️チラシ あなたへのビッグチャンス！大感謝キャンペーン ジャンボ宝くじ30枚が抽選で500名様に当たるチャンス！

そしてこの「馬九行久招財ブレスレット」の案内が届く前に、
ハガキで「金運に関する大切なお知らせ」というハガキが届いており、「馬九行久招財ブレスレット」の封書（ご案内）をお送りいたしましす。
ご案内の到着を楽しみにお待ちください。とありました。

母がひとり暮らししていた頃、会うたびに財布が新しくなっていたり、ブレスレットをしていたりしました。
それでもまだ自分でお金の管理ができていた時は何も言わなかったのですが、
物忘れがひどくなり自分で注文したことを忘れてしまったりわからなくなって、
耳の悪い母は、家にいても宅配便が受け取れなかったり、宅配便の不在通知を申し込んでいるのに、それを忘れて外出してしまい受け取れなかったり、、、
ひとりでコンビニまで行けなくなって代金後払いの振り込みができなくなった時、「もう、注文しちゃダメ！」って言いました。

「勝ち運・金運うまくいく！」
こんな言葉に騙される母も母ですが、父が亡くなり、ひとりになって時間の有り余っていた母には、自分宛に届くのチラシは、寂しい気持ちを晴らしてくれる嬉しいものだったのでしょう。
それに金運が良くなると言われれば、お値段も手頃だし、欲しいないいなって思ってしまったのでしょう。
私は母がここで買ったお財布やブレスレットを持ったことで、気持ちが上がって幸せと感じたのならいいと思っています。
それは何かにすがりたかった母に、きっと娘の私では与えられなかった母の幸せだと思うから。

でも、今、母は施設で幸せに暮らしているので、DM中止の手続きをしようと思っています。

だから何なの？って、まとまりのない文章を、
ここまで読んでくださりありがとうございます。
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