サイン

先日はナンバーガールのベーシストとして有名な中尾憲太郎の出演するライブへ。憲太郎氏によるモジュラーシンセを用いた演奏がメインで、ライブの最後に松下敦氏らとのセッションが行われた。モジュラーシンセの方はモワァ〜という揺れるメロディに激しい四つ打ちビートが重なるという感じの音楽で、新鮮であった。憲太郎氏本人は演奏中ノリノリであった。

そして最大の熱量を感じたのは最後のセッションであった。憲太郎氏のトレードマークのモズライトベースは見た目も充分かっこいいのだが、それに日本一の速さと言われる憲太郎氏のダウンピッキングが加わると鬼に金棒であった。敦氏のドラミングも非常に多彩で、引き出しの多さといい技術の高さを感じた。憲太郎氏もピック弾きから指弾きになったり、さまざまなエフェクトを駆使してベースの音の可能性をありったけ感じさせてくれた。

ライブ終了後に憲太郎氏にサインを求めに行くと、とても快く引き受けてくれた。都合よく色紙など持っていなかったので大学のノートを持参し、表紙の部分にサインを書いてもらうようにお願いすると、憲太郎氏はペラペラとページをめくって私のノート内容を見ると「何学部なの?」と聞いてくれた。「工学部です」と答えると、なんと"中尾憲太郎"というサインの上に"工学部常田学科"と学部学科まで書いてくれたのだった。なんというサービス精神だろう!

サインを書いてもらってる間に「こないだのPOP LIFE The podcast面白かったです!」と伝えると口を大きく開けて笑って「あの回ひどくなかった?三原ちゃんちょっと怒ってたんだよね〜」と収録の舞台裏を語ってくれて、「ギャラあるって聞いたのにまだなにも連絡こないんだよ〜、酷くない?」と衝撃の事情までサラッと教えくれた。非常に話しやすい人であった。私もこの人のような人間になりたいと思った。

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